ただ、女性は男性に比べてチップを払わない傾向がある一方で、こうした仕事に就いている人たちにチップを支払っている人の大半は女性だという。
レストランでは、客の5人に1人が全くチップを支払っていない(あるいは払わない場合がある)。色々な場所で支払えば、チップも金額がかさむ。賃金が伸び悩み、一方で家賃は上昇、学生ローンの返済も抱えるという人たちは給料をもらっても手元に残る金額が少なく、チップを払いたくないと思うのも当然だろう。
個人向け融資サービスを専門とするカナダのレンドフル・フィナンシャルによると、カナダのミレニアル世代が30年間にわたって同国で平均とされる料金の18%に当たるチップを払い続ければ、給料のおよそ2年分がチップに使われたことになるという。
そして、クレジットカード・ドットコムによれば、米国のミレニアル世代がレストランで払うチップは料金の16%で、ベビーブーマー世代の20%よりも少なくなっている。
今回の調査結果が明らかにしたことがあるとすれば、それはチップに関する価値観は人によって異なるということだ。サービス業で働いている、あるいは働いた経験がある人は、チップを多めに払う。
チップについて親からどう教えらえたかも大きく影響する。サービスが不満なら一切出さないという人もいれば、少しは払うべきと考える人もいる。さらに、チップをサービス提供者へのボーナスと考えるか、または払わなければならない手数料と捉えるかによって、チップに対する意識は大幅に異なる。