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2017.07.31

スタジオジブリの鈴木敏夫と「宮さん」、そしてリモワの愛着に満ちた関係とは?(後編)

熱狂的なドラゴンズファンの鈴木敏夫さん。好きな色はもちろんブルー。藍色の作務衣とスーツケースのカラーコーディネートも決まっている。


宮崎監督による新作ジブリ作品の制作秘話

先日、宮崎監督が引退を撤回し、新作アニメの制作に入ったことが明らかになった。

仕事の場でも、二人の関係はプライベートと同様。受け身の鈴木プロデューサーのもとに宮崎監督が相談に来るという構図は、スタジオジブリで見られる日常の光景と化している。

「彼が”映画を作る”と再び言い出すとは思っていませんでした。会社にいると、明らかに宮さんが俺の所に来る方が多いんですよね。仕事でも待ってるだけの人生なんです(笑)」。

今回の新作でも、宮崎監督の相談を受けるのが、鈴木プロデューサーの役割であることに変わりはない。鈴木プロデューサーは、とにかく待ちの姿勢を崩さない。

「最初に宮さんが、絵コンテっていうイラストのシナリオを作るんですが、そういうものを一番最初に見せてもらうのが僕なんですよ。今回は、20分の絵コンテができたところで見せてくれて、『鈴木さんがいいって言うんなら作る。ダメって言うんなら(この作品を作ることを)やめる』って言うわけ。だから真剣に読むじゃないですか。読んでみたらなんと、心の底からおもしろかったんですよ。僕としては『もうジジイだし、爺の世迷い言にならないかな』って危惧があったんです。心のどこかで」。

「面白いですよ」との鈴木プロデューサーの言葉を受けて、宮崎監督による絵コンテの制作は続いた。しかし、次のセカンドパートに突入したところでペースダウン。半年ほど、続きが出てこない状態が続いたという。すると、さすがの“待ち”のプロデューサーもしびれを切らしたのか、2人の間では次のようなやり取りがあったと鈴木プロデューサーは語る。

「宮さんに『ちょっと読みたいんですよ俺』って伝えると『今読んでもおもしろくないよ』とかなんとか言われてね。どうにかスタッフ経由で、続きの絵コンテを手に入れて読んでみたら、これが肩透かし。話がぜんぜん進展してなかったんです。そのあと『鈴木さん、読んだんだよね』って言われて、『ええ、読みましたよ』って。『どうだったの』って聞かれたから『あれじゃよくわかんないですね』って返したんですよ。そしたら彼が『そうか、整理が足りないのか。書くべきことを整理しよう』って、次の日から一気に進んだんですよ。これが次の映画の話。彼の御飯を食べるのと同じで『できたよ』って持ってきたものを、『おいしい』とか『まずい』とか言って、それが僕の仕事なんだよね」

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30年前、宮﨑駿にすすめたリモワとは?

公私に渡り、40年も良きパートナーであり続けてきた2人の関係は、この先も続く。「彼のほうが8歳も年上だから、本当なら僕のほうがいろいろやらないとって、心のなかで思ってきたんだけど。長年そうやって連れ添った感じです」と鈴木プロデューサー。

そんな2人の間にも、リモワにまつわるエピソードがある。30年ほど前の出来事だ。2人でヨーロッパを旅行中、宮崎監督のスーツケースが壊れ、急遽、買い換えることになった。

「彼は、何かとものを壊す人で(笑)。その後、帰国後に改めて日本で買ったスーツケースがリモワでした。壊れないスーツケースを買いたいと言われて、リモワをすすめたんですよ。『リモワがいいんじゃないかな』って。彼はまだ持っていますよ、そのリモワ。それが大きいやつだったんだけど、今は小さいタイプを欲しがっていますね」

今や40年来の相棒である宮﨑監督に、かつて自信を持ってオススメした旅の相棒はリモワだった。近々、宮崎監督が小さなリモワのスーツケースを買いに行く際には、次のようなやり取りが、二人の間で交わされるはずだ。

「鈴木さん、何色がいいかな?」「宮さん、やっぱり青だよ、青」

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鈴木敏夫(すずき・としお)◎1948年名古屋市生まれ。72年、慶應義塾大学文学部卒業後、徳間書店入社。『週刊アサヒ芸能』記者、『アニメージュ』編集長を経て、89年10月にスタジオジブリ入社。2000年、株式会社徳間書店常務取締役、スタジオジブリ事業本部長就任。05年よりスタジオジブリ代表取締役社長。

Promoted by RIMOWA 文=廣川淳哉 写真=淺田創(secession) 編集=青山鼓

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