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熱狂的なドラゴンズファンの鈴木敏夫さん。好きな色はもちろんブルー。藍色の作務衣とスーツケースのカラーコーディネートも決まっている。

リモワのスーツケースを「相棒」や「パートナー」と表現する人は少なくない。その意味するところは、単なる道具を超えて「手放したくない存在」や「信頼のおける存在」といったところだろう。かつて、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、リモワのスーツケースをオススメした人物とは? 40年に渡り苦楽を共にしてきた相棒との、意外な関係と、宮崎監督が手がける新作の制作秘話を語ってくれた。

スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーにとって、相棒と呼ぶにふさわしいモノはいくつかある。そのひとつが、「どんなに疲れていても、乗った瞬間に体がフワッと軽くなる」と語るクルマだ。仕事を終え、家路へ向かう帰り道。駐車場で待つ愛車に乗り込めば「いくら疲れてても、ハンドルを握ると浮遊感を感じるんです。クルマでどこにでも行くんですよ」と鈴木プロデューサー。

旅の移動手段である飛行機もまた、クルマと同じく特別な乗り物だという。曰く「だって時間がいっぱいあるからね。機内が退屈で耐えられないという人もいますが、僕は大好き。何時間乗っていても平気です」。

飛行機に乗り込むと寝間着に着替え、愛用のショルダーバッグから電子機器を引っ張り出し、気ままに過ごすための準備に取り掛かる。機内の映画はあまり観ないが、野球の試合や電子書籍をタブレットで閲覧し、日頃あまり連絡できていない人に宛てた長いメールを書く。本も手紙も、紙であることのこだわりはないようだ。そのほうが、持ち運ぶカバンも小さくて済む。

愛知県出身で、熱狂的なドラゴンズファンとして知られる鈴木プロデューサー。所有するクルマのボディーカラーは、愛するドラゴンズにちなんだブルー。先日、スタジオジブリの海外事業部の女性に贈ったリモワ「LIMBO MULTIWHEEL (R) ELECTRONIC TAG」も、迷わずブルーを選んだという。この日、改めて同型同色のリモワと向き合うと、好きなカラーのスーツケースに向ける眼差しからは、温かみが伝わってきた。

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40年来の相棒が作る料理とは?

鈴木プロデューサーの仕事の相棒と言えば、宮崎駿監督以外にないだろう。その長いつきあいは、気付けば40年にも渡る。2人が顔を合わさない期間は、この40年で1週間と続くことがなかったそうだ。

「いい関係だと思います。こないだ一緒にでかけたアメリカは、昔ジブリで働いていた人を訪ねる旅でした。そういう時、朝起きてご飯を作るのは宮﨑駿の役割なんですよ」と話してくれた鈴木プロデューサー。

飛行機に乗り、現地の空港に着くと、最初に目指すのはスーパーマーケット。食材を選ぶのも、料理を作る宮崎監督の役割だ。宮崎監督がスーパーで材料を求める間、鈴木プロデューサーは「ただ外で待っている」という。

アメリカでは、友人が持つ、海の近くの一軒家に宿泊。翌朝、早起きした鈴木プロデューサーは空腹を感じ、わざとリビングでごそごそと物音を立てる。その音で目を覚ました宮崎監督は、鈴木プロデューサーの所にやって来る。

「そうするとね、宮さんが『もう起きたんだ』って言うから『そうですねー』って。そして、『それはそうと腹へった』って伝えると、『わかったよ、作るよ』って、朝食を作ってくれるんです」

宮崎監督の定番料理を聞いてみると、「目玉焼きかな。彼、なんでも作りますよ。こういう関係を長く続けてきたので、僕は身の回りのことができない人間になっちゃったんですよね。若いときから2人でどっか行くでしょ。電車に乗れば、目的地までの道のりを調べて『鈴木さん、切符』って切符を買ってきてくれるし、彼の山小屋に行くと、ご飯の支度やお風呂も沸かしてくれて。いつも僕は、完全に受け身。パートナーっておもしろいですね。いつのまにか、そういう役割分担になっちゃった」

Promoted by RIMOWA 文=廣川淳哉 写真=淺田創(secession) 編集=青山鼓

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