バズフィード、GEと提携で家電開発 「ホットプレート」を発売

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ニュースメディア「バズフィード(Buzzfeed)」が調理家電のホットプレートの販売に乗り出す──。まるでエイプリルフールの面白ネタのようなニュースだが、本当の話だ。

バズフィードはゼネラル・エレクトリック(GE)と提携し、ブルートゥース連携のホットプレート「TastyOneTop」を今年11月に発売する。定価は179ドルだが今なら149ドルで予約注文を受付中だ。このホットプレートは専用アプリのTastyと連動し、1700に及ぶ動画レシピから料理が作れるという。

バズフィードはレシピ動画サイトの「Tasty」を2015年に始動しており、今回の発表はTastyの立ち上げ2周年となる7月31日を前に行われた。調査企業Tubular Labのデータによると、ソーシャルレシピサイトTastyの動画再生回数は月間23億回に達しているという。

ニュースメディアFast CompanyによるとTastyの利用者の半数が、サイトの動画レシピをもとに料理を作ったことがあるという。

バズフィードのProduct Labsの責任者、ベン・カフマンは「Tastyの再生データを分析し、利用者らがどんな料理レシピをシェアしたり、実際に作っているかを把握した。その上で、レシピを正確にしかも簡単に再現できる製品としてTastyOneTop を開発した」と述べている。

一般的なホットプレートが30ドル程度から販売されている事を考えると、TastyOneTopはかなり割高な製品にも思える。しかし、巨大なユーザーベースを抱えるメディア企業が、家電製品の販売に乗り出すというのは、ある意味では自然な流れなのかもしれない。また、GEとのパートナーシップを結んだことは、バズフィードがこの分野にかなり本気でチャレンジすること示しているのかもしれない。

バズフィードは2016年10月に商品開発やソーシャルコマースを手がけるProduct Labを設立。オリジナルのレシピ本が23ドルから作成できるサービス「Tasty Cookbooks」等の運営も行っている。Product Labはソーシャルメデイア運営から得られた知見を、商品開発に投入していくことをミッションとしている。

編集=上田裕資

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