「リスペクトされる」の解釈が違う人への対処法

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人から尊重されたいと思うとき、それは「平等に扱われたい」「協調して取り組みたい」ということだろうか。それとも、「自分の方が上の立場にある者として扱われたい」「優位に立ちたい」ということだろうか。

「尊重される」という言葉は、人によってどのような意味に受け取られているのだろうか。機能的で実用的な職場の人間関係のための鍵を握るのは、この点に関して明らかにしておくことだ。

そして、それを明確にするためのアプローチには2つの種類がある。間違った方を選択すれば、あなたが人間関係を築こうとしている相手を遠ざけてしまうことになるだろう。

例えば、新しい上司や新しいクライアントがあなたに対し、「自分の言うとおりにしろ」という態度を取るなら、あなたはその人たちが自分と親しくなりたがっているとは思わないだろう。一方、感情的なつながりを持ちたいと思ってくれている相手を、あなたは冷たく突き放そうとしないはずだ。

2つのアプローチとは、「尊重される」に関する2つの定義のうち、どちらを優先して相手に接してみるかということだ。相手が「定義2」の考えを持つ人なら、あなたが先に「定義1」に基づく態度を取った場合、すぐにそれが適切ではないことを知らせてくれるだろう。

反発を招くことになるのは、相手が「尊重する」の意味を「定義1」だと思っているにもかかわらず、あなたが「定義2」を先行させるアプローチを取った場合だ。

定義 1: 尊重は「上下関係」に基づく

相手が「自分の方が上の立場にいる」と実感できることを重視している場合には、その人とのあらゆるやりとりが「仕事上」のものであることを、ことのほか強調するべきだ。

その人が自分の肩書によって人間としての威厳を保っているなら、必ず相手を役職名で呼ぶこと。あなたに「軽んじられた」などと思われることがないよう、常にその人の肩書を意識していることを伝え、ときどきは自尊心をくすぐってあげよう。そして、こうした人とは感情的な距離を保つことだ。

定義 2: 尊重は「つながり」に基づく

相手が「仲間である」と思われていることを必要とする場合には、その人がチームの「社会的エコシステム」の一部であることをきちんと伝えてあげるべきだ。

常に形式張らずにコミュニケーションを取り、仕事以外のことも話題に取り入れること。その人について何らかの評価する場合には、ごまかさず正直に考えを伝えよう。また、その人がいつでも「関わっている」という気持ちを持てるようにしてあげることだ。そして、あなたの「ドア」は、いつでも開けておくこと。

編集=木内涼子

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