細か過ぎる上司 部下に必要なサバイバルスキルは

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<すべきこと>

・上司との信頼関係を築くこと。そのためにはまず、上司から求められていることと、その評価方法を確認する。

・続いて、何をいつまでに達成すべきかについて、互いの見解を一致させる。

・「目的と目標」についての文書を作り、進捗管理やコミュニケーションツールとして利用しよう。

・時間を取って、上司が好む連絡方法やその程度、進捗報告に含むべき情報について学ぼう。

・進捗報告ミーティングの予定を組んだり、予定表ツールで繰り返しのリマインダーをセットしたりして、上司に定期的な報告ができるようにしよう。

・仕事は期日までに終わらせる。もしそれが難しい場合は、事前に伝えておこう。

・最後に、自分のしている進捗報告が十分かどうかを、上司に時々確認し、必要があれば随時調整する。


シーラは新しい上司とのコミュニケーション方法を模索し、自分が今、何に取り組んでいて、進捗はどうなっているのかが上司に分かりやすいようにした。

また、上司が自分の生産性を下げるような態度を取ってきた時に、上手に距離を取る方法も練習した。再び上司が自分の執務スペースに椅子を持ち込んできた時、彼女は微笑んでこう伝えた。

「私の仕事を気にかけてくださってありがとうございます。ただ、今はこの仕事を締め切りまでに終わらせるのに必死なんです。見られているとやりづらくて、仕事がはかどりませんし、それはそちらにとっても不本意なことに違いないと思うので、できれば2時間後に私がそちらのオフィスに行って進捗をご報告させていただきたいのですが、いかがでしょうか?」

細かいことを言ってくる上司を押し返すのは簡単ではなかったが、彼女は失礼な態度や厳しい言い方にならないように対処する方法を練習した。それにより、これまでため込んでいたイライラや怒りもやわらげられた。

彼女は時間をかけて、自分自身と同僚たちにとって良い仕事環境を作っていった。上司から信頼を得られるようになり、両者の関係も改善した。

結論:
細かい上司と上手くやっていく秘訣(ひけつ)は、上司が求める情報や関与の程度と、あなたが自分の生産性を担保するために必要な自由度との間で、互いに納得できるバランスを定めること。

編集=遠藤宗生

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