「完璧」は退屈、自分なりの向上を実現する4つの思考

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「完璧な人」など退屈だ。人に個性を与えるのは、それぞれが持つ欠点だ。私たちには二つの選択肢がある。誰もが取る方法を選び、皆と同じことをするか、ルールを破り、自分自身のやり方で何かを成し遂げ、新たなルールを作るか──。

後者を選べば不完全で、面倒な道を進むことになる。それでも大きな成功を得たいなら、面倒な思いは進んでする必要がある。だが、実現不可能な完璧さ追求することは、私たちにリスクを取ることを思いとどまらせるだけでなく、精神的健康に犠牲を強いる。複数の調査結果から、完璧でありたいという願望が不安神経症やうつ、その他の精神衛生上の問題の原因になることが分かっている。

「完璧でなければ」「全てやり遂げなければ」というプレッシャーを感じることが多いのは、特に女性たちだは、職場でも家でも完璧でいなくては、という考えは捨てるべきだ。完璧主義のその思考を変えるためには、次の4つのことを心掛けてみるのが有効かもしれない。

・「自分なり」の完璧を目指す

今のままの自分、それに満足できる自分を「完璧」と考えてみよう。この言葉の定義を自分で新たに作ってしまうのだ。

完璧を目指して努力を続ける限り、私たちは決して満足することがないはずだ。なぜかといえば、この世界には「完璧なもの」などないからだ。もし存在したら、私たちの人生はどれほど面白くないものになってしまうだろう。

・「居心地の悪さ」に慣れる

自分の不完全さを受け入れることだ。全てのことに対する答えが見つからなくても、失敗することがあっても、世界が終わるわけではない。実際のところ、失敗をしなければ私たちは成長しない。

女性の場合、失敗する不安が何かを思いとどまらせる最大の原因になることが多い。例えば、ヒューレット・パッカードの報告によれば、応募条件に「厳密に」合致していなければ、求人への応募を諦めてしまう。一方、男性はこうした条件の60%を満たしていれば、応募するという。

私たちは与えられた役割の中で成長することができる。そのことを知っておく必要がある。新しい靴が合わなくて最初は少し痛くても、だんだん慣れて足に合ってくる。それと同じように考えてみればいい。

・「本当の自分」を認める

これを実行するのは、難しいことだ。だが、一歩踏み出せない原因になっている可能性がある自分の弱点について考え、それらを挙げてみよう。他の人たちがあなたの弱点だと思っているかもしれない性格的な特徴は、実際にはあなたを前進させる「真の強み」なのかもしれない。

・「集団の力」を借りる

私たちには、不得手なことがいくつもある。そのため、同じチームの中には自分が苦手なことを得意とする人がいてくれた方がいい。

誰かを採用する立場にあるなら、自分とは違う人たちを選ぶべきだ。それぞれの長所が異なる方が、チームとしての強みが増す。ある研究結果によれば、最も多様性のあるチームこそ、最も成功を収める可能性が高いという。多様性は性別や人種、年齢に関してのみ使われる言葉ではない。考え方や物の見方についても重要な点だ。

編集=木内涼子

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