この分野では今後さらなるスマート化が促進され、ユーザーのニーズを満たすことが期待されている。169ドルで販売中の口紅の形をしたデバイス「Womanizer2Go」は、特殊な空気圧力テクノロジーを採用し、吸い出すような感覚が得られるという。
発売元のEpi24は「利用者の97%が5分以内に満足感を得られた」と謳う。この製品はドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で描かれた、マッサージ器を活用した女性の楽しみがもう時代遅れであることを示している。
さらに、クラウドファンディングサイトのIndiegogoには現在、人工知能(AI)を活用したOVibeというデバイスが出品中だ。この製品は「世界初のAIを活用したアダルトトイ」であると宣言している。OVibeは機械学習アルゴリズムで最も心地よいセッティングの学習を行う「これまでに無いインテリジェントなデバイス」だという。
OVibeは加熱機能を備え、摂氏40度近くまで発熱する。また本体の大きさを自動で拡張する機能も持ち、ワイヤレス充電や完全防水にも対応。専用アプリから振動パターンの設定も可能で、データは他のユーザーとシェアすることも可能になっている。OVibeは早期価格139ドルで販売され、9月の発送を予定している。
この分野のデバイスの発達は急速に進んでおり、各種のオーディオブックと連動する機能を持つものも登場している。また、アプリ経由でパートナーが動作をコントロール可能なものも市場に投入されている。
マサチューセッツ工科大学のエンジニアらが開発したLionessという製品は、性行為の途中の骨盤内の動きを検知する機能を備えている。また、Crescendoと呼ばれる製品は6つのモーターを内蔵し、最適な動きを実現するという。
しかし、この分野で懸念されるのはユーザーの個人情報流出の危険性だ。今年に入り、We-Vibeというデバイスがユーザー情報を無断で収集していたとして375万ドル(約4億1600万円)の支払いを命じられた。We-Vibe側はコンプライアンスを遵守していたと主張しているが、この分野の製品を買い求める際は、十分に注意を払ったほうが良さそうだ。