ユーチューブのTVサービス「YouTube TV」 新たに全米10都市に拡大

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グーグル傘下のユーチューブは7月20日、月額35ドルで利用できるテレビ配信サービスの「YouTube TV」の利用地域を、これまでのニューヨークやロサンゼルス、シカゴやフィラデルフィア、サンフランシスコに加えさらに全米の10都市に拡大するとアナウンスした。

現状でYouTube TVの利用人口は5000万人に達しようとしているが、 視聴者のコード・カッティング(ケーブルTV離れ)の流れはさらに加速しそうだ。YouTube TVではABCやCBS、NBCやFox等の44のネットワークが視聴可能だ。

新たに提供が開始されるのは次の10都市。ワシントンDC、ヒューストン、アトランタ、フェニックス、デトロイト、ミネアポリス、マイアミ、オーランド、シャーロット、ダラス。

この中でダラスを除く全ての都市(ダラスではABCのライブストリーミングを視聴できない)で、地元のABCやCBS、NBCやFoxのネットワークが視聴可能になる。また、ユーチューブと契約を結んだTelemundoやCW、AMX、FX、USA、BBC America、SYFYといったチャンネルも視聴可能になる。

スポーツファンにとってありがたいのはESPNやFoxの3つのスポーツ局が見られる点、CBSやNBCのスポーツチャンネルにもアクセス可能になる。ニュース好きの視聴者にはMSNBCやFox News、CNBCやBBC World Newsも好評を呼びそうだ。

YouTube TVは容量無制限のクラウドストレージにデジタル録画が可能で、同時に複数のストリーミング動画を録画可能。さらに、録画データはアンドロイドやiOS、 ChromecastやアップルのAirPlay等のプラットフォーム経由での視聴が可能だ。

さらに、一世帯につき最大6アカウントが付与され、個別にログインを行える。月額35ドルを払い始める前に、1ヶ月のお試し利用期間も設けられている。追加料金を払えば、Showtime やFox Soccer Plus 等のプレミアサービスも利用可能になる。

グーグルは今後、YouTube TVのサービス利用可能エリアをさらに全米の各都市に広げていく計画だ。

編集=上田裕資

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