アメリカの有名企業は競うように、大富豪や著名なビジネスパーソンを取締役会に加えている。スターが揃う取締役会は、さながら富豪の品評会だ。
想像してみてほしい。会議室の扉を開くと、世界で1位と2位のビリオネアが談笑している光景を。それが、世界最大の投資持ち株会社バークシャー・ハサウェイの取締役会だ。
かつて、アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズは、「Aクラスの人材は、同じAクラスの者としか仕事をしたがらない」といった主旨の言葉を残しているが、それは取締役会にこそ当てはまるだろう。抜群の実績を誇るビリオネアや実力派ビジネスパーソンのみが勧誘される―。そこは、企業版「会員制倶楽部」でもあるのだ。
1位 GOOGLE
グーグル
フォーブス ビリオネア数:5人
総資産:702億ドル
ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリンほか5人の取締役がランクイン。グーグルは昨年4月、創業者2人と、エグセクティブの経営支配権を強化するための株式分割を行った。
2位 BERKSHIRE HATHAWAY
バークシャー・ハサウェイ
フォーブス ビリオネア数:4人
総資産:1,609億ドル
ビリオネア第1位のビル・ゲイツ、2位のウォーレン・バフェットが顔を揃える世界最大の投資持ち株会社。他にウォルター・スコット Jr.、デイビッド・ゴッテスマンがランクイン。
3位 NBA
ナショナル・バスケットボール・アソシエーション
フォーブス ビリオネア数:4人
総資産:144億ドル
マイアミ・ヒートのオーナー、ミッキー・アリソンは世界最大級のクルーズ運行会社カーニバルのCEO。他NBAチームのオーナーにはビリオネアが多数。
4位 APOLLO GLOBAL MANAGEMENT
アポロ・グローバル・マネジメント
フォーブス ビリオネア数:4人
総資産:142億ドル
プライベート・エクイティ(PE、未公開株)投資会社。ランク入りしたジョシュア・ハリス(写真右)はNBA、ロバート・ クラフトはNFLチームのオーナー。