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2017.07.22

音楽認識アプリ「Shazam」がTV番組に 米FOXで高視聴率獲得

Photo by Desiree Navarro / gettyimages

周囲で流れている音楽をスマホのマイクに聞かせると、たちまちその曲名を教えてくれるアプリが「Shazam(シャザム)」。昨年、10億ダウンロードを突破したShazamは、米国でその名前を冠したテレビ番組「Beat Shazam」を持つことになった。

今年5月に米国のFoxで放映が開始された「Beat Shazam」は、番組の参加者らが楽曲の名前をShazamよりも早く回答することにチャレンジする内容。放映開始から数回を迎えたばかりだが、既に来シーズンのオンエアも決定した。

ShazamのCEOのRich Rileyによると「Shazamをテレビで起用したい」とのオファーは以前からあったが、今回の番組が実現した背景には、Foxからの熱心な誘いがあったという。「有名音楽番組の製作経験を持つJeff Apploffからの提案を受けて、すぐに乗り気になった。製作チームにはエミー賞の受賞経験もあるMark Burnettも加わり、Foxは素早く番組のコンセプトを練り上げてくれた」

番組のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるJeff Apploffは「Don’t Forget The Lyrics! Fellow E.P」等の番組で知られている。Mark Burnettは「シャークタンク」や「サバイバー」等の有名リアリティ番組を手がけてきた業界の重鎮だ。彼らが製作陣に名を連ねるとなれば、大手ネットワークとしては無視できないことになる。

曲名当てクイズ番組のジャンルではこれまで「Name That Tune」といった番組が人気を博したが、アプリを絡めて曲名当てを行う番組は今回が初めてだ。また、Foxのような大手ネットワークがShazamの名を冠した番組をオンエアすることは、このアプリの知名度がいかに高いかの証明でもある。10億ダウンロードを突破したShazamの名を知らない米国人は、今やほとんど居ないといっても過言ではない。

Rileyによると「Beat Shazam」の製作陣は、海外でのオンエア計画も進めているという。

編集=上田裕資

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