テクノロジー

2017.07.20 07:30

フォーブスが選ぶ「次世代クラウド企業」20社リスト

chanchai howharn / shutterstock.com

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フォーブスは、7月11日に発表したクラウド分野を代表する100社リスト「クラウド100(Cloud 100)」に続き、将来のクラウド100候補である20社リスト「20ライジングスター(20 Rising Stars)」を発表した。

クラウド100の上位20社は、これまでに平均で4億4900万ドルを調達している。これに対し、20ライジングスターの平均調達額は2500万ドルに満たないが、彼らは高い成長性を誇り投資家らもが熱い視線を注いでいる。今後、このリストの中から大型上場を果たす企業が誕生することも期待される。

20ライジングスターの中には、過去にフォーブスの「30アンダー30(30歳未満の重要人物)」に選出されたMathilde Collinが設立した「Front」(チーム向けにグループメールを管理するアプリを運営)や、Wade Fosterが設立した「Zapier」(GmailやSlackなど複数のサービスをまたぐワークフローを自動化するツールを提供)が含まれている。

また、複数の配送会社に対応したAPIを提供する「Shippo」や、企業がより効果的な求人の募集広告を書くツールを提供する「Textio」などサービス領域は多岐にわたる。

選出された企業はそれぞれユニークな特徴を持っている。例えば、APIが見込み客に関する公開情報を提供する「Clearbit」が採用した初期社員の一人は元神父だ。コンタクトフォームやアンケートの作成ツールを提供する「Typeform」は、もともとトイレメーカーの見込み客獲得を支援するプロジェクトからスタートした。

2008年にオープンソースプロジェクトとしてスタートし、エラートラッキングツールを提供する「Sentry」の社名は、人気ゲーム「Starcraft」に登場するキャラクターに由来している。

これらの企業は歴史こそ浅いものの、既に多くのユーザーを獲得している。チーム向けメッセージングアプリを運営する「Crew」のアプリでは、毎週1000万件もの業務メッセージが送信されており、テキスト配信サービス「Hustle」は、大統領選の投票日だけで500万通ものメッセージを送信した。また、UIデザインツールを提供する「Figma」のユーザー数は、100万人を超える。

今回「20ライジングスター」に選出された企業の詳細は、forbes.comサイトで確認可能だ。

編集=上田裕資

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