13日には世論調査会社ギャラップもまた、独自に行った調査結果を公表している。同社によると、大統領を支持しない人が最大の理由に挙げているのは特定の問題に対する態度や政策ではなく、トランプの「人柄や性格」だった。
この結果は、前任のバラク・オバマ大統領とは全く対照的だ。2009年に行われたギャラップの同じ調査(就任後6か月目)の結果では、オバマに対する不支持の理由は大半が政策や特定の問題への姿勢だった。
一方、トランプを支持するという人たちの間でも、その具体的な理由は特定されておらず、全般的な仕事ぶりや人柄などが挙げられている。
具体的に見てみると、不支持の理由で最も多かった(29%)のは、トランプが「大統領にふさわしくない」「気性が荒い」「傲慢」「不快」といった見方だった。また、支持する人たちの間で最も多かった回答(12%)は、「よくやっている」「厳しい状況下で最善を尽くしている」。
ギャラップはこうした結果について、「トランプの独特で型破りなスタイル、ホワイトハウスの非規範的な行動パターンが不支持率を引き上げており、政策やさまざまな問題に対する姿勢への不満が原因ではないことが極めて明確になった」と説明している。
トランプが自らの行動や流儀を変えることはありそうにない。大統領が自身の行動に対する批判もかすんでしまうほどの大成功を収めない限り、トランプを非難する人たちも、今の見方を変えることはないだろう。
以下、ギャラップが7月5~9日に米国の成人1021人を対象に実施した調査から明らかになった「トランプ支持と不支持の5大理由」を紹介する(数字はそう答えた人の割合)。
-支持しない理由
・ 大統領にふさわしくない/気性が荒い/傲慢/不快── 29%
・ 経験不足/自分の行動を理解していない── 10%
・ 行動を支持できない/仕事がなっていない── 7%
・ 独り歩きしている/国民のニーズを考慮していない── 6%
・ ソーシャルメディア/ツイッターの使い方── 6%
-支持する理由
・ よくやっている/厳しい状況下で最善を尽くしている── 12%
・ 約束を守っている── 11%
・ 米国にとって最善のことをしている── 10%
・ 引き下がらない/強力な指導力を示している── 9%
・ 既存の政治とは一線を画している/政治家ではない── 7%