マネー

2017.07.24 08:00

ユーザー接客で目指す、「ウェブの歴史に名を刻む」インパクト


柴山:良いウェブ接客を実現するためには、処理スピードが重要です。個人に紐づく細かなデータまで解析し、自由度の高いアクション・フィードバックをコンマ1秒で全て返せて、初めて成り立つ世界。つまり、史上初めて“ヒトとサーバーが話せる時代”が訪れた中、我々はその最先端を走っているのです。

KARTEは足元の課題解決のためではなく、2人の「将来こういう世界になったら」という思いを形にしたプロダクト。我々はヒトを中心にインターネットを再設計し、グローバルで受け入れられる、ユーザー体験のスタンダードにしていきたい。

磯崎:これだけ順調に成長していると、日本における比較的大きめの上場案件になる可能性は高そうです。ただ、それが目標じゃないだろう、と。ウェブの歴史に名を刻むインパクトを起こせるはずなので、小さくまとまらず、多少リスクがあろうと、でっかい夢を追ってほしいですね。


磯崎哲也(いそざき・てつや)◎フェムトグロースキャピタル ゼネラルパートナー。早稲田大学政治経済学部卒業後、長銀総合研究所を経て、カブドットコム証券の社外取締役、ミクシィ社外監査役などを歴任。公認会計士・システム監査技術者。著書『起業のファイナンス』『起業のエクイティ・ファイナンス』。主な投資先は、トレタ、Tunnel、クラウドクレジットなど。

倉橋健太(くらはし・けんた)◎プレイド代表取締役CEO。同志社大学を卒業後、楽天に新卒入社し、楽天市場事業の成長に貢献。2011年10月にプレイドを創業。

柴山直樹(しばやま・なおき)◎プレイド取締役CTO。東京大学工学部にて神経科学、同大学院にて機械学習の研究に従事。2009年未踏本体採択。13年同大学院博士をドロップアウトし、CTOとして参画。

文=土橋克寿 写真=平岩享

この記事は 「Forbes JAPAN No.36 2017年7月号(2017/05/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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