クラウド業界の優良企業リスト「クラウド100」 1位にストライプ

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リストに入った企業で最も数が多いのがデータ分析系の企業で全体の15%を占める。その最上位が6位の「Qualtrics(クアルトリクス)」だ。拠点とするユタ州の人口はベイエリアやニューヨークの半分にも満たないが、実は今年のリストに6社がランクインするほどクラウド系企業の活動が活発な地域。Qualtricsの他にも15位に「Domo(ドーモ)」、20位に「Pluralsight(プルーラルサイト)」が入り、IPOを控える巨大化したテック系企業にとっての模範的エコシステムともいえる。

2017年の「クラウド100」はIT運用、セキュリティサービス、マーケティングなどに関係する企業が多いが、多様性があることも特徴だ。

30位のサイバー企業「CrowdStrike」では、アメリカ民主党全国委員会へのハッキング問題にロシア政府と関係のあるハッカーが関与したことを突き止めてからビジネスが拡大しているという。ヘルステック分野では共同創業者でCEOのナット・ターナー率いる「Flatiron Health」(51位)がアメリカ国内のがん関連施設をつなぐプラットフォームを開発している。

ジェニファー・テハーダがCEOを務める「PagerDuty」(41位)はウェブサイトが落ちる前に問題を検出するサービスを打ち出している。68位の「Toast」はレストランの運営支援、90位の「Grammarly」は、文章の語彙を改善し文法ミスを発見するライターにはうれしいクロームプラグインを提供している。

100位のオーストラリアに拠点を置くデザインソフトウェアメーカー「Canva」はすでに1000万人のユーザーを抱えているが、その目は未来を見据えている。CEOであるMelanie Perkinsの「まだやるべきことがたくさんあり、できることの1%しか達成できていない」という発言は、「クラウド100」の多くの企業の考え方を代弁するものと言える。

クラウド100の全リストは下記から閲覧可能。
https://www.forbes.com/cloud100/list/

編集=上田裕資

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