発表当時は画期的だったLumia 1020や808 Pure Viewなどを生み出したノキアが、カール・ツァイスで知られる世界有数のレンズメーカーZeiss(ツァイス)と独占的提携を結んだことが明らかになった。両社は以前にも提携してスマホを開発したことがある。
「この提携はわが社の誇り」という文章と共にツイッターに投稿された動画からは契約の詳細は分からないが「共に歩む運命」や「近日公開」といったメッセージが入っている。
動画では最初にぼやけたノキアとツァイスのロゴが映り、レンズを入れ替えるごとにそのロゴがはっきりと見えるようになっている。これはノキアの親会社HMDが製造するノキアブランドの新しいスマホにツァイスのレンズが使われることを意味している。HMDはプレスリリースで、今回の提携は「スマホ業界の画像における新たなスタンダードを作る」ためだとした。
カメラは最近のスマホにとって最も重要な機能の1つであり、新型スマホの大きな売りとなることが多い。6月に発表された新スマホOnePlus 5もその典型で、発売前からデュアルカメラが注目を浴びた。
ノキアには高品質なカメラを作ってきた実績があり、今回の提携はノキアファンにとって嬉しいニュースだろう。
だが騒ぎすぎは禁物だ。激戦のスマホ業界で勝つにはハードだけでは不十分で、画像処理ソフトウェアでも負けない品質を実現する必要がある。さらにツァイスのレンズを搭載しただけで、トップクラスのカメラを謳うことは出来ない。プレスリリースによると、今回の提携は画像に関するあらゆるエリアを網羅するという。画像処理技術も強化されると考えていいだろう。