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2017.07.17 11:00

商機と資産を生み出す「ビリオネア・マインド」とは何か

ウォーレン・バフェット(左)、ジェフ・ベゾス(右)(Photo by Gettyimages)


コンサルティング企業PwCに勤める2人は、フォーブスの「ビリオネアランキング2012年」をもとに、自力で成功した富豪を精選した上で無作為に抽出。家族形成や経歴などを詳細に調べた結果、ビリオネアには独特の“マインド(内面)”があることに気づいた。
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この「ビリオネア・マインド」は、(1)共感力と想像力で未来を描く(発想のし方)、(2)最速で動き、ゆっくりと待つ(時間の使い方)、(3)創造的にルーティンワークをこなす(行動を工夫する)、(4)現在の金銭的損失よりも将来の機会損失を恐れる(リスクについての発想を変える)、(5)自分と正反対の人を仲間にする(仕事相手の選び方)の5つに大別でき、継続して訓練すれば誰にでも身に付けられるという。

なかでも、(4)現在の金銭的損失よりも将来の機会損失を恐れる、に注目したい。重要なのは、得るものと失うものを相対的に評価することであり、チャンスを逃すことも潜在的なリスクになり得るということである。

例えば、アマゾン創業者兼CEOのジェフ・ベゾスも、事あるごとに「長期的思考」の重要性を訴えている。確かに、1995年にアマゾンをオンライン書店として創業した先見の明が成功の最大の要因なのかもしれない。
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加えて、2000年初頭のドットコム・バブルの崩壊による被害を最小限に抑えつつ、次の成長に備えて積極的に事業拡大を図った戦略も評価されて然るべき点だ。販売品目を本や音楽、DVDからさらに広げるかどうか、というタイミングでの株価の暴落、経済アナリストからの懐疑的な分析にも怯まず、コスト削減などの効率化を進める一方で、電化製品やおもちゃへも手を広げている。守り一辺倒ではビジネス機会を失う可能性だってあった。

ビリオネアの“リスク神話”には半ば博打のような決断ばかりが注目されがちである。しかしリスクを現在と将来の時間軸で相対的に捉えれば、“合理的な判断”となり得るのだ。

文=Forbes JAPAN フォーブス ジャパン編集部

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