1. ジョン・D・ロックフェラー
“もし成功したいのならば、踏みならされ受け入れられた成功の道を行くのではなく、新たな道を切り開きなさい”
石油企業スタンダード・オイルの創業者。ピーク時は米国の石油の90%をコントロールした石油王は、20歳のときに起業。食料品の卸売りから始めて財を蓄え、当時揺籃期だった精油事業に投資。南北戦争後の西部開発を追い風に事業を拡大させた。ワセリンやチューインガムの原料など300以上の関連製品も開発し、アメリカ人初の10億ドルを超える資産を築いた。
書籍 「ロックフェラー お金の教え」
(ジョン・D・ロックフェラー著/邦訳:サンマーク出版)
2. スティーブ・ジョブズ
“すばらしい仕事をするには、自分のやっていることを好きにならなくてはいけない。まだそれを見つけていないのなら、探すのをやめてはいけない。安住してはいけない。心の問題のすべてがそうであるように、答えを見つけたときには、自然とわかるはずだ”
アップルの創業者。1976年に「Apple I」を販売。85年に業績不振や自由奔放な言動で、会社から追放される。だが、ジョブズはそれを「私の人生で起こった最良の出来事だったと後に分かった。解放され、人生で最も創造的な時期を迎えた」と前向きに捉え、起業を経て、後に同社に復帰。この経験をもとに、天職をまっとうすることの大切さを説く。
書籍『スティーブ・ジョブズー無謀な男が真のリーダーになるまで』(上・下)
(ブレント・シュレンダー著/邦訳:日本経済新聞出版社)
3. レイ・クロック
“とにかく前へ進め。この世に、粘りに勝るものはない”
ファストフード店「マクドナルド」のフランチャイズ化を進めて、世界的チェーンに育て上げた。ミルクセーキ機の販売員として全米を回るうちに、効率的なハンバーガー調理システムを導入したマクドナルドに出会い、フランチャイズ権を獲得。52歳でマクドナルドシステムを創業した経緯は、7月28日公開の映画『ファウンダーハンバーガー帝国のヒミツ』に。
書籍『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝ー世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者』
(レイ・クロック著/邦訳:プレジデント社)
4. ヘンリー・フォード
“成功の秘訣というものがあるとしたら、それは他人の立場を理解し、自分の立場と同時に他人の立場からも物事を見ることのできる能力である”
フォード・モーターの創業者であり、自動車で巨万の富を築いた自動車王。フォードは見習い機械工から身を起こし、ガソリンエンジン技術者を経て発明王エジソンの照明会社に入社。その後、安価な製品を大量生産しつつも労働者の高賃金を維持する「フォーディズム」のもと、4輪自動車の開発に成功。T型フォードを量産して自動車の普及に貢献した。
書籍『藁のハンドル』
(ヘンリー・フォード著/邦訳:中公文庫)
5. ジェフ・ベゾス
“批判されたくないのなら、新しいことに挑戦すべきではない”
ベゾスはウォールストリートのヘッジファンドを経て、シアトルで「アマゾンドットコム」を創業。経営手法は独特だ。先を見据えて、必要とあれば赤字もいとわず買収合戦を繰り広げ、投資家から批判されても、巨大な物流システムや電子書籍「キンドル」に巨額の投資を続ける。数字と情熱を重要視する、合理的で冷徹な戦略が成長の源泉だ。
書籍『ジェフ・ベゾスー果てなき野望』
(ブラッド・ストーン著/邦訳:日経BP社)
6. カーネル・サンダース
“私にはたった二つのルールしかなかった。できることはすべてやれ。そしてやるなら最善を尽くせ。これが何かを達成する感覚をつかむ唯一の道だ”
ケンタッキー・フライドチキンの創業者、サンダースは65歳で年金生活を捨てて事業を興した。フライドチキンをワゴン車に積んで各地のレストランを回り、経営者や従業員に圧力釜を用いた「オリジナル・フライドチキン」の調理法を教えて歩合を得るというフランチャイズ・ビジネスを世界で初めて確立。同社をグローバル企業にまで発展させた。
書籍『カーネル・サンダースの教え ー人生は何度でも勝負できる!』
(中野明著/邦訳:朝日新聞出版)