米国で需要急増の職業ランキング

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5月の米国の失業率は4.3%に下がり、5年前の半分近い水準となった。仕事に就く米国人の数は何百万人も増えているが、そのうち最も速いスピードで数が増えている職業は何だろうか?

フォーブスは、最も速く増加している職業を調べるために、米労働統計局と国勢調査局が共同で実施する米国人口動態調査のデータを参照し、2015年と2016年の状況を比較。この1年で雇用が急増していた職業のトップ10は以下の通り。

1位 建設労働者
2位 介護士
3位 調理師
4位 最高責任者
5位 ソフトウエア開発者(アプリケーションとシステムソフトウエア)
6位 正看護師
7位 顧客サービス担当者
8位 マネジャー(その他)
9位 エンジニア(その他)
10位 理容師/美容師

1位は建設労働者だった。昨年の被雇用者数は前年比15万2千人増の180万人。米国内の建設プロジェクトの総額は520億ドル(約5兆9300億円)増え、1兆1600億ドル(約132兆円)だった。

労働統計局によると、建設現場で働く場合に学歴は必要ないが、高校で学ぶ数学の知識が役に立つほか、職業学校やコミュニティーカレッジでさらに訓練を受ける人もいる。建設労働者の年収の中央値は3万2230ドル(約370万円)で、同業界で働く米国人の97%が男性だ。

2位は介護士だ。昨年の被雇用者数は前年比14万5千人増の140万人に達した。人口の高齢化に伴い需要が急激に高まっており、米政府は2014年から2024年までに同分野の26%の成長を見込んでいる。米国の平均的な仕事の伸び(7%)に比べて非常に速いペースだ。

介護士の年収中央値は2万1920ドル(約250万円)だが、他のほとんどの職種と同様に地域によって差が大きい。建設業と同じく学歴は不要だが、労働統計局によると高校卒業者が好まれる場合もある。介護士の77%が女性だ。

3位は調理師だ。昨年の被雇用者数は前年から14万2千人増え、100万人の大台に乗った。トップ10にはそのほか、前年から13万人増えたアプリケーション・システムソフトウエア開発者(被雇用者数150万人)、正看護師(同310万人)、顧客サービス担当者(同240万人)などが入った。

編集=遠藤宗生

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