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Buys, holds, and hopes

Photo by Drew Angerer / gettyimages

マイクロソフトは6月、Surface Pro(サーフェス・プロ)とSurface Laptop(サーフェス・ラップトップ)を世界25か国の市場に投入した。アップルが大きなシェアを占有しているパソコンの高級機市場で、マイクロソフトが同市場に力を入れる理由はどこにあるのだろうか。

ウインドウズ10を搭載した新型コンバーチブル型のノートPCであるSurface Proは、最安モデルが799ドル(約9万円)、最上級モデルは2699ドル(約30万円)となっている。一方のSurface Laptopは、999〜2199ドルの価格設定だ。マイクロソフトは2016年に発売したSurface Book(サーフェス・ブック)と併せ、これらによるPC高級機市場でのシェアの拡大を狙う。

PCの出荷台数は世界的に減少が続いてきた。ただし、調査会社IDCによると、2016年通期で前年比5.7%の減少を記録していたものの、今年第1四半期には前年同期比0.6%の伸びに転じている。PC高級機市場で大幅なシェアを占有するアップルの出荷台数も、2016年には前年比9.8%減の約1850万台となっていたが、今年第1四半期には前年同期比で4%増加。420万台余りを出荷した。

ただ、アップルは高級機の中でも中・低価格帯の製品部門で他社にシェアを奪われる可能性に直面している。マックブック・エアーの生産を終了したほか、マックブック・シリーズのラインナップがしばらく刷新されていないためだ。

マイクロソフトはこうした状況を機会と捉えており、新たに市場に投入した製品が、自社のシェアの拡大につながることに期待している。さらに、ウインドウズOSの利用者にシームレスなユーザーエクスペリエンスを提供できる高品質のPCが不足しているという状況もある。

こうしたことから、今回の新機種のリリースはマイクロソフトにとって、高級機市場の中でも中・低価格帯の製品部門での足場を固めることにつながるだけでなく、高価格帯の製品ユーザーを取り込むことにも役立つと考えられている。

売上高への影響は──

Surfaceシリーズの売上高は2016年に約43億ドル、2017年1~3月期(第3四半期)に約8億3100万ドルを記録した。一方、アップルの売上高は2016年に230億ドルを超え、2017年1~3月期(第1四半期)には60億ドル近くに達した。

これらのデータから、PCの世界市場におけるマイクロソフトのシェアは、2016年は1.3%、2017年第1四半期は1%程度と推定される。同社が今後、Surfaceシリーズの魅力ある製品を提供していくことができれば、シェアは2020年には5%にまで拡大することも可能と見込まれる。

新製品の発売で、Surfaceシリーズの売上高を2016年度の約3倍の水準となる150億ドル近くにまで引き上げることも可能だろう。この(非常に楽観的な)シナリオに基づけば、マージンをアップルと同程度と仮定した場合、マイクロソフトのキャッシュフローは14億ドル近く増加することになる。

編集=木内涼子

 

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