評判低下がもたらすもの
世界での自国の評判が下がると、最も直接的な影響を受けるのは経済だ。一般市民が持つ各国の印象は、移住やビジネス、投資、観光に影響する。
プラドがスペインの評判を対象に実施した調査では、回答者が抱く各国への感情的なつながりを数値化したRIの「RepTrak Pulse」指数が1ポイント上昇すると、翌年の観光客数が5%、外国投資が1.4%、輸出が1.2%増加することが分かった。
自己評価高の国
他国からの評判は芳しくないが、自己評価が高い国もあった。RIの調査では、国内外の評価の差が最も大きかったのはロシアで、RepTrak Pulse指数で総合40.8ポイントの差があった。
次に差が大きかったのは、米国の23.4ポイントだった。また、総合第1位のカナダの国内評価は総合87.8ポイントで、調査国の間で最高値を記録し、自他共に認める1位となった。
世界で評判の良い国トップ10は以下の通り。
1位 カナダ
2位 スイス
3位 スウェーデン
4位 オーストラリア
5位 ニュージーランド
6位 ノルウェー
7位 フィンランド
8位 デンマーク
9位 オランダ
10位 アイルランド
*フォーブスジャパン編集部注:日本は今年のランキングで総合12位、「先進経済国」の分野で1位となった。また国内外の評価の差はわずか0.8ポイントだった。