テクノロジー

2017.07.09 10:00

iPhone 6をわずか30分で「偽iPhone 7」に改造する中国深センの店

iPhone 6(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

iPhone 6(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

テック系ニュースをよく読む人なら、中国を訪れた米国人男性が現地で調達したパーツだけでiPhoneを組み立てる動画を観たことがあるかもしれない。男性が使ったパーツは深センにある電子部品の巨大マーケット「華強北路(ファーチャンペー)」で手に入れたものだ。華強北路は世界最大の品ぞろえを誇る電子部品マーケットとして知られている。
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華強北路の電子パーツ屋の従業員は、どんなガジェットでも修理できる。筆者の友人は数か月前に華強北路を訪れた際、持参したiPhone 6をiPhone 7に変えてもらった。しかも、作業はたった30分で終わり費用は300元(約5000円)だった。

ただし、変えてもらったと言っても外観だけだ。つまりiPhone 7のケースの中に、iPhone 6の中身を移植してもらったのだ。だが、実際に移植するのは想像以上に難しい。本物にそっくりな仕上がりと作業スピードを考えると、驚愕すべき技術水準と言える。iPhone 7のカメラのレンズ部分はiPhone 6よりも若干突き出ているのだが、これも再現できている。

ユーチューブ上では「EverythingApplePro」というアカウントが同様の作業の模様を収めた動画を公開しているが、これも華強北路の店で購入したパーツを使用したものと思われる。
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見た目がiPhone 7になったiPhone 6の動作は何ら問題ない。ホームボタンも押せるし電話もかけられるし、写真も撮れる。指紋認証機能のTouchIDもちゃんと機能している。

筆者が訪れた店「Bafo Technology」は何年も前からiPhoneの改造サービスを提供している。筆者の友人はここで16GBのiPhone 6を128GBに改造してもらった。所要時間は同じく30分で、費用は約60ドル(約6800円)だったという。作業の模様を収めたユーチューブ動画は既に再生回数100万回を突破している。

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編集=上田裕資

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