「サンドイッチ」式フィードバックはもうやめよう

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2. 善意を示す

「サンドイッチ手法」の元々の意図は確かなものだ。人は、味方だと思っていない人からのフィードバックには耳を傾けないし、それを受けて行動を起こしたりはしない。

そのため、自分は相手の味方だということを繰り返し伝えることが必要だ。定期的に前向きなフィードバックをすれば、あなたが相手の成功を望んでいることを示せる。

そのための方法はいくつかあるが、最も良いのは定期的に良い点をフィードバックすることだ。従業員はいつも多くの業務を適切にこなしているが、私たちはそれを当たり前だと考え、指摘しないことが多い。

相手の良い点を探して、肯定的なフィードバックを積極的に与えるようにすれば、良い感情や仲間意識を構築し、善意と信頼が蓄積される環境作りができる。そうすれば、間違いを正すためのフィードバックを与えなければならないときでも、相手はあなたが自分の味方だと思ってくれる。

善意を伝えるもう一つの手法は、フィードバックの意図を明白に伝えるための前置きだ。例えば「あなたがスキルを構築し、プロとして成長するための改善分野を指摘することは、上司として重要だと思っている。聞きづらいかもしれないが、重要なフィードバックを共有したい。あなたの意見も聞いて、あなたのためになるような行動計画に一緒に取り組んでいきたい」と言うことができる。

3. 年に1度の人事評価までフィードバックをためておかない

年末人事評価までフィードバックをためてしまうと、それはただの「物」になってしまう。また、1年を通じて定期的に自分のパフォーマンスを測り、改善に取り組む機会を従業員から奪ってしまう。

良いことでも正すべきことでも、定期的にフィードバックをすれば、それは毎日の会話の一部となる。特別なことではなく、期待される普通のこと。これが、従業員との最適な関わり方だ。

忌まわしいサンドイッチ式フィードバックは捨てて、信頼や改善を促すようなフィードバック法を習得するよう取り組もう。

編集=遠藤宗生

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