キャリア・教育

2017.07.05 07:30

ネット上の暴言でキャリアを失わないために

Antonio Guillem / shutterstock.com

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先日、ハーバード大学への進学予定者10人がフェイスブック上での発言を理由に合格を取り消されたとのニュースが報じられたが、ネット上での問題発言により自分の将来を台無しにすることを学んだのは彼らだけではない。

今度はエール大学の教授が、ニューヘイブンの複数の店舗について悪意に満ちた口コミをイェルプ(Yelp)に投稿した結果、停職に追い込まれたあげく、この問題に関してうそをついたことから、ついに職自体を失ってしまった。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、問題を起こしたのはエール大学ピアソン・カレッジの学部長を務めていたジューン・Y・チュー教授。ブリンマーカレッジで学士号、ハーバード大で修士号を取得し、ペンシルベニア大学で指導職に就いていた華々しい経歴の持ち主だったが、地元のレストランや映画館をこき下ろした口コミのスクリーンショットがエール大の学生新聞に掲載されたことから、職を追われた。

チューは次のような声明を発表し、心のこもった謝意を表明した。「私は今季、言葉が持つ力と、私たちが互いに負う説明責任について、多くを学びました。私の発言は間違いでした。弁解の余地はありません。階級や人種に関して無神経なだけでなく、私自身が大切にし、このコミュニティーの一員として示している価値観をおとしめるものでした」

この謝罪は、人格あるリーダーにふさわしいものだった。チューは自分の誤った判断の責任を取り、間違いを正すことを誓った。しかし、アカウンタビリティー(説明責任)は高潔なリーダーシップにとって必要な資質の一つでしかない。さらに必要不可欠なのが、誠実さだ。チューに足りなかったのはこの点だった。

チューは大学側に対し、イェルプに不適切な口コミを投稿した回数は2度だったと伝えたが、実際の投稿回数はもっと多かったことが後に発覚した。つまり、チューがエール大の職を失った原因は、不適切な言動だけでなく、自分のしたことを偽ったことにもあった。
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編集=遠藤宗生

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