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2017.07.10 15:00

ブランパン社長兼CEO、マーク A. ハイエックとの5つのQ&A

マーク A. ハイエック◎スウォッチ・グループの創業者であるニコラス・G・ハイエックの孫であり、現在ブランパン、ブレゲ、そしてジャケ・ドローを統括している。

マーク A. ハイエック◎スウォッチ・グループの創業者であるニコラス・G・ハイエックの孫であり、現在ブランパン、ブレゲ、そしてジャケ・ドローを統括している。

冷静な状況判断と決断力で率いるブランドを成功に導くマーク A. ハイエックへのインタビューが実現した。現存する世界最古の時計ブランドであるブランパンとの出逢い、経営において重視すること、芸術的な技巧にこだわる理由。圧倒的な情熱とともに語る言葉を、余すことなくQ&A形式でお届けする。

Q1:2002年にブランパンの社長兼CEOに就任した時、ブランパンについてどう思いましたか? そして、最初にどのような戦略を立てましたか?

ブランパンの経営者に就任した時、現存する世界最古の時計ブランドとしての豊かな歴史とその起源について学ぶことができ、嬉しく思いました。そして1735年の創業から続く長い歴史の中で、数々の偉業が達成されていたことを知りました。例えば、世界初の近代的なダイバーズウォッチの開発や、有名なレディバードを含む女性向けモデルの製造において、ブランパンが業界を牽引しました。さらに、ムーブメント製造でも最大級の規模を誇り、スイスの時計産業に大量に提供していました。ダイバーズウォッチの分野で比類のない歴史を築き、女性向けのタイムピース開発でも先駆的な役割を果たしたことは、私のブランパンでの戦略において中心的要素となりました。

そして私がブランパンにやってきた時には、フレデリック・ピゲとの密接なパートナーシップが事業の中心でした。ピゲの社内で培われてきたムーブメント開発の専門技術は大変優れたもので、クロノグラフ、スプリット・セコンド・クロノグラフ、ムーンフェイズ、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン、ミニッツリピーターなど、時計製造業界でももっともすばらしい複雑機構に関するノウハウを有していただけでなく、さらにはそれらを組み合わせたグランドコンプリケーション「1735」を生み出しました。

私はすぐにピゲとブランパンが選ぶべき道を見極め、両社は最終的に合併し現在のマニュファクチュール ブランパンが誕生したのです。ブランパンの時計は完全な自社製ムーブメントを搭載しており、当社はあらゆる複雑機構を制作できる優れた専門性を誇ります。その中には、ブランパン独自の機構も含まれており、ブランパンが提供するムーブメントの幅広さは、他に並ぶものがありません。

私がブランパンに来た時、伝統的な時計製造技術と方法に対する徹底したこだわりにも感銘を受けました。ムーブメントの仕上げと装飾は、高級時計製造の伝統に従い手作業で行なわれていたのです。また、時計製造において、最初から最後まで一人の職人が組み立てを担当するという方法を用いていた数少ない時計メーカーのひとつでした。私は、ブランパンの根本にあるそうした価値観に沿った戦略を打ち立てたのです。

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Promoted by ブランパン 編集=青山鼓

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