ビジネス

2017.07.03

市場規模13兆円、米国ウエディング市場を破壊する女性起業家

Dejan Dundjerski / Shutterstock.com


年長世代はしばしば20代前半をミレニアルと呼びがちだが、実際には27歳以上のミレニアル世代が米国に5000万人以上いる。2015年の国連調査によると、米国の平均結婚年齢は27.9歳。「私たち自身も顧客層です。ミレニアル世代の需要や、ブライダル産業の現状に対する不満を把握しています」とドーリーは語る。

米国のオンライン消費は3ヶ月で11兆円


サービスを提供する側がターゲット層と同世代であるという強みが、Vow To Be Chicの急成長とユーザーの高評価を支えていることは確かだ。たとえばVow To Be Chicはオンラインサービスに特化しているが、これはアメリカ人の近年の消費動向に合わせた結果である。米商務省の報告によると、アメリカ人は2017年の1月から3月までの3ヶ月間だけで1000億ドル(約11.2兆円)近くをオンラインで消費している。

「ブライダル企業の大半は、ミレニアル世代の消費動向に追いつけず、顧客を他のアパレル企業に取られたり、役に立たない的外れなサービスを提供したりしています。女性たちが私たちのビジネスを歓迎してくれ、需要が高まったおかげで、Vow To Be Chicは著名なデザイナーのドレスを扱えるようになりました」

自身の成功だけでなく、同世代の成功を手助けすることにも熱心なドーリーは、起業を目指す人々に次のようにアドバイスする。「情熱を注げる対象を見つけたら、そこに飛び込むこと。もし、自分が何を好きなのかがわからなければ、いろんなインターンや職種や会社を試してみてほしい。そうするうちに好きなもの、苦手なものが見つかるはずです」

編集=海田恭子

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