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2017.07.02 15:00

米国で流行! セレブに学ぶ「新しい副業のかたち」

ハリウッド女優のジェシカ・アルバ

ハリウッド女優のジェシカ・アルバ

始まりは、人気ラッパーの「50セント」だった。

2000年代初頭、50セントが「ビタミンウォーター」のCM出演の報酬に株式を取得したところ、コカ・コーラに買収されたことで1億ドルが懐に入ったのだ。これを皮切りに、多くのセレブリティがスタートアップやベンチャー投資の甘い蜜に吸い寄せられている。

セレブの企業とのビジネス上の関係は以前のような“広告塔”にとどまらず、企画・開発により深く関わるようになっているのだ。

象徴的なのが、飲料大手「バカルディ」のクリエイティブ・ディレクターに就任したスウィズ・ビーツ(38)。グラミー賞受賞歴があり、過去にはホイットニー・ヒューストンやジェイ・Zに楽曲を提供してきた音楽プロデューサーのビーツは、「バカルディ」や「グレイグース・ウォッカ」など、200近い飲料ブランドをクリエイティブとマーケティングの両分野から統合。今後は、同社のブランドを啓発していくという。

そのほか、ジェシカ・アルバやアシュトン・カッチャーなど。6人の取り組みを紹介しよう。


ジェシカ・アルバ

「セクシーな女性」ランキングなどでたびたび上位に選ばれてきた、ハリウッド女優のジェシカ・アルバ(36)。

子供が生まれたのがきっかけで、2011年にエコ幼児用品メーカー「オネスト・カンパニー」を創業。1万3000店以上の小売業者との取引実績から、同社は15年には170億ドル相当の評価を受ける“ユニコーン企業”に成長した。だが同年、誇大広告を理由に集団訴訟を起こされており、リストラやCEOの交代など苦しい局面が続いている。これからが正念場か。

アシュトン・カッチャー

映画『バタフライ・エフェクト』などに主演した俳優のアシュトン・カッチャー(39・左)は、2007年頃からスポティファイやエアビーアンドビー、ウーバーなどのテクノロジー企業を中心に投資をしてきた。その慧眼は起業家からも高く評価されており、16年にはマドンナの元マネジャーであるガイ・オセアリー(45・右)と「サウンド・ベンチャーズ」を立ち上げた。



ボノ

世界的ロックバンド「U2」のリードボーカルを務めるボノ(57・右)は慈善活動のほか、ベンチャー投資にも積極的。エレベーション・パートナーズの共同創業者として、フェイスブックやイェルプなどに投資。過去に「フォーブス」に出資したことも。



ケイト・ハドソン

映画『あの頃ペニー・レインと』でアカデミー助演女優賞にノミネートされたケイト・ハドソン(38)は、運動専門のアパレルブランド「ファブレティックス(Fabletics)」を共同創業。レギンスやパーカが好評で、2015年には1億5000万ドルを売り上げている。



サラ・ミシェル・ゲラー

米TVドラマ「バフィー〜恋する十字架」や映画『THE JUON/呪怨』のヒロイン役で人気のサラ・ミシェル・ゲラー(40・右端)は、自然食品を使ったパン作りキットメーカー「フードスターズ(Foodstirs)」を2015年に友人と立ち上げた。資金調達にも成功。



ナズ

ヒップホップ歌手のNas(ナズ)は、一般的には麻薬やギャング絡みのラップで知られているが、近年はベンチャー投資家としての評価が上昇中。クイーンズブリッジ・ベンチャー・パートナーズの共同創業者として、ドロップボックスやキャスパーに出資。

文=Forbes JAPAN編集部

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