iPhoneはこの10年間で確固たるブランドを築き、アップルに多大な利益をもたらした。また、かつては今よりもずっと小さな企業だったアップルを世界的な巨大企業の地位に押し上げたとも言える。アップルは高い収益性を保ちつつ、高品質なデバイスを世界に送り出し続けており、それにより同社の現金資産は2560億ドルに達している。
Statistaのデータによると2007年に発売が開始されたiPhoneの累計販売台数は2011年に1億台に達し、2012年に2億台、2014年に5億台、2016年に10億台となっていた。
10年間で12億台という数字は一日平均では、32万8767台のiPhoneが売れていたことになる。アップルは個別の端末の販売台数を公開していないが、これまでの各端末の販売台数を大まかに示すデータは次のようになっている。
初代iPhone: 610万台(Wikipediaに掲載されたデータ)
iPhone 3G: 1500万台
iPhone 3GS: 3010万台
iPhone 4: 9480万台
iPhone 4S: 9810万台
iPhone 5: 1億4340万台
iPhone 5S、 5C: 1億6370万台
iPhone 6、 6+: 2億2240万台
※3GからiPhone 6までの販売台数はStatistaに掲載されたデータ。
今後10年のiPhoneの売上がどこまで伸びるかは、インドでの動向にかかっている。インドにはおよそ10億人の潜在的顧客が存在し、中国にもほぼ同様の数の顧客が存在する。アップルはインドではまだ主要なポジションを占めてはいないが、最近になってインドでiPhone SEの製造を開始し、現地の顧客らにアピールしようとしている。