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2017.06.30

再生可能エネルギー大国の米中、雇用者数の差が拡大

(Photo by Sean Gallup/Getty Images)

再生可能エネルギー産業による2016年の雇用者数が世界全体で980万人に上り、前年比1.1%増となったことが分かった。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によれば、雇用者数が最も多かったのは太陽光エネルギー関連の309万人。次いで液体バイオ燃料(170万人)、水力発電(150万人)となっている。

同産業の規模で世界をリードする米国と中国で、関連分野に従事する労働者数はどの程度に上るのだろうか。

ドナルド・トランプ米大統領は先ごろ、建設を政策課題に掲げるメキシコとの国境の壁に太陽光パネルを設置する計画を打ち出したばかりだが、エネルギー政策においては石炭産業の再活性化に重点を移す考えだ。すでに再生可能エネルギー大国となった中国に、向こう数年のうちに一層大幅な後れを取ることになりそうだ。

IRENAによると、中国では2016年、再生可能エネルギー分野でおよそ360万の雇用が創出された。一方、米国では77万7000にとどまっている。

以下、同分野の一部部門における両国の2014年、2016年の雇用者数を紹介する。全体的に中国の数が上回っており、米国の方が多いのは液体バイオ燃料部門のみとなっている。

米中の再生可能エネルギー分野における雇用者数(推計)

編集=木内涼子

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