プロ写真家も絶賛、アマゾン「プライムフォト」の画期的機能

Dmitry Molchanov / shutterstock

筆者は最近まで、写真のオンラインストレージサービスでは「グーグルフォト」の方が「アマゾンプライムフォト」よりも優れていると思っていた。その理由は、グーグルのアプリの方が使いやすく、コラージュの作成も簡単だからだ。

一方で、グーグルの問題点は、写真を無圧縮で保存する場合、一定の容量を超えると有料ストレージを購入する必要があることだ。筆者は、アップルのiCloudの月額料金を支払っているため、グーグルでも利用料を支払うことは避けたい。

その点、アマゾンのプライムフォトアマゾンプライム会員であれば無料で利用可能で、しかも無圧縮で容量無制限で写真を保存できる。また、プロの写真家にも好評なのが、RAWファイルも無料で保存できる点だ。RAWファイルとは、イメージセンサーからアウトプットされた生データ(一部圧縮されるものもある)のこと。RAWファイルの利点は、ダイナミックレンジが広く、現像時に露出補正ができることだ。

プライムフォトでは、jpgとRAWファイルを両方保存できるので、筆者のような写真好きにとっては非常に魅力的なサービスだ。筆者の一眼レフカメラで撮影すると、1枚あたりの容量がjpgファイルで10MB以上、RAWファイルだと50MB程度になり、これまでのライブラリの総容量は1TBに達する。

筆者はjpgで手軽に画像を楽しみながら、RAWファイルを編集してより良い写真に仕上げるのが趣味で、これまではjpgとRAWファイルを両方ローカルに保存していた。容量が膨大になってしまうのが悩みだったが、今後は、RAWファイルの一部をプライムフォトに保存するつもりだ。

アマゾンがいずれRAWファイルの扱いを停止したり、ストレージ容量に制限を設ける可能性もあるが、現段階ではアマゾンプライムフォトが最良の選択肢だと言える。アプリから検索が出来ない等、使い勝手の悪さはあるが、大量の画像データをパソコンに保存している人にとって、プライムフォトは最強のバックアップ手段と言える。

編集=上田裕資

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