そして今月、同校の栄誉はまた一つ増えた。英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が毎年まとめている世界の大学評判ランキングで、7年連続の1位となったのだ。
今年の上位校は昨年と比べてほとんど変動がなかった。マサチューセッツ工科大学(MIT)とスタンフォード大学は昨年に引き続き2位と3位を維持した。
上位校の間で唯一ある程度の変動があったのはシカゴ大学。昨年の11位から9位に順位を上げ、トップ10入りを果たしている。THE誌によると、順位向上の理由は、同校の教育・研究の印象が改善したことだった。
トップ100校を見ると、米国の大学が最も多い42校ランクインした。だが今年はアジアの名門大学数校が米国の歴史ある一流大学を追い抜いており、米国はアジアの台頭も注意して見守る必要があると、同誌のフィル・ベイティ編集長は指摘している。
「例えば中国の清華大学や北京大学が、今年のランキングでペンシルベニア大学やコーネル大学を抜いて躍進を遂げているし、東京大学はコロンビア大学よりも今や高い評判を得ている。ソウル国立大学はカリフォルニア大学デービス校よりも権威があると考えられている」
ランキング入りした米国の42校のうち20校が昨年から順位を下げた一方、順位を上げた大学は8校のみ。残る14校の順位は変わらなかった。
世界で最も評判の高い大学ランキング2017、トップ12は以下の通り。かっこ内順位は前者が昨年の評判ランキング順位、後者が2016〜17年の総合世界ランキング順位。
1位 ハーバード大学(昨年1位、総合6位)
2位 マサチューセッツ工科大学(昨年2位、総合5位)
3位 スタンフォード大学(昨年3位、総合3位)
4位 ケンブリッジ大学(昨年4位、総合4位)
4位 オックスフォード大学(昨年5位、総合1位)
6位 カリフォルニア大学バークレー校(昨年6位、総合10位タイ)
7位 プリンストン大学(昨年7位、総合7位)
8位 エール大学(昨年8位、総合12位)
9位 シカゴ大学(昨年11位、総合10位タイ)
10位 カリフォルニア工科大学(昨年10位、総合2位)
11位 東京大学(昨年12位、総合39位)
12位 コロンビア大学(昨年9位、総合16位)