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米プロバスケットボールNBAのレブロン・ジェームズ (Photo by John Leyba/The Denver Post via Getty Images)

スポーツ専門チャンネルESPNによれば、米プロバスケットボールNBAのレブロン・ジェームズは、1日平均12時間の睡眠を取るという。そうだとすれば、間もなくファイナルが終了する今シーズンの期間中も、ジェームズは半分の時間を眠って過ごしていたということになる。

一方、世論調査の米ギャラップが2013年に発表した調査結果によれば、一般的な米国人の1日の平均睡眠時間は6.8時間にとどまり、1940年代の調査時から1時間減っていた。さらに、同じ調査によれば平均睡眠時間が7時間に満たない人は、国民の40%に上った。

ESPNによれば、1日の半分を眠って過ごすトップアスリートは、ジェームズだけではない。テニスのロジャー・フェデラーもジェームズと同じ、平均12時間の睡眠を取っている。そして、「人類最速の男」ウサイン・ボルト、テニスのヴィーナス・ウィリアムスとマリア・シャラポワ、元NBA選手スティーブ・ナッシュはそれぞれ、1日平均10時間眠っているという。

私たちのほとんどは、こうした生活をすることはできない。だが、それでも運動能力を向上させたいと思うなら、少なくとも二桁台の睡眠時間を確保することが不可欠なのだろうか?

深夜にツイートする選手も

アスリートたちの間でも、十分な睡眠を取れない人が多いことが問題になっているという。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の研究チームが実施、今年6月に発表された調査結果によると、夜間にツイッターに投稿していた選手の翌日の試合での成績が下がる傾向が確認されている。

2009~10年シーズンから2015~16年シーズンまでの7年間にわりNBA選手112人を対象に行った調査では、深夜に投稿したツイッターと翌日の試合での成績に関する分析を行った。その結果、前夜に投稿をしていた場合、その選手には試合中のパフォーマンスが振るわなくなり、チームも負けることが多かった。

試合前日の午後11時から翌日の午前7時までの間のツイートしていた場合、試合では得点が平均1ポイント減り、フィールドゴールは同 1.7%減少。アシスト、リバウンド、スティールのいずれも減少していた。1ポイントの違いは大事ではないように思えるかもしれないが、接戦の場合にはそのわずか1ポイントが、勝敗を分けることになる。

もちろん、この調査だけでは睡眠不足が試合中のパフォーマンスを悪化させていると証明することにはならない。ツイートをしていなくても、選手たちが眠っているとは限らない上、深夜のツイートが睡眠不足を招いていると決め付けることもできない。夜中に投稿をしているということは生活の中で、試合に影響するような何かが起きているということかもしれない。

ただし、いずれにしてもスポーツには睡眠が欠かせないということを示す科学的証拠は増え続けており、この研究結果もその一つということにはなる。ジャーナル「スポーツメディスン」2015年2月号に掲載されたレビュー論文は、次の点を指摘している。

「睡眠不足は最大限に体を使おうと努力したり、運動能力を発揮しようとしたりすることなど、一般的な運動能力には影響を及ぼさないかもしれない。だが、自律神経系や免疫系、思考能力など、運動に直接関連するさまざまな機能を低下させると考えられる。結果として、運動能力に悪影響を及ぼす可能性がある」

当然ながら、睡眠を取れば勝てるというものでもない。十分な睡眠に加えて、才能や能力、自制心、十分な練習を行う習慣がなければいけない。それでも練習やトレニーングにかける時間を増やすために睡眠時間を削ることは、逆効果だといえるだろう。そうした行動は、ガソリンを入れずに車を走らせようとするようなものだ。

編集 = 木内涼子

 

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