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消費経済:小売業とそれを改革する人々について執筆

goodluz / shutterstock.com

アンジェラ・サザーランドは初めて妊娠した時、生まれてくる子供の健康のことで頭がいっぱいになった。色んな情報を読みあさるうちに、生後1000日の食生活がその後の人生を決定づけることを知った。

元ゴールドマン・サックスで投資会社に勤務歴もあるサザーランドは、分析的アプローチで対策に乗り出した。市場に出回るあらゆるベビーフードを、エクセルのシートにまとめ比較したのだ。そこから見えたのは、オーガニックを謳いながらも、化学合成されたフルクトース(果糖)を多量に含む食品が市場にあふれている事だった。

「対処法は限られていることが分かりました」とサザーランドは言う。「全ての食事を自分で用意する。もしくは、妥協して店に並んでいる商品に手を出すかです」

サザーランドも周囲の友人たちも、みんな忙しいミレニアル世代の母親たちだ。生鮮食品はInstacartから購入し、地元のレストランのメニューを宅配してくれるSeamless等のサービスも利用していたが、スーパーマーケットに並ぶベビーフードは避けたかった。

自分たちが本当に求めるサービスが存在しないことに気づいたサザーランドは、長年の友人であるEvelyn Rusliとともに、生後数ヶ月までの乳幼児向けにシンプルで栄養価の高い、調理済みベビーフードを提供する企業を立ち上げた。Rusliはウォール・ストリート・ジャーナルで多数のスタートアップ企業を取材しており、チームには小児科医や栄養士、シェフらが加わった。

彼女たちが立ち上げた「Yumi」はカリフォルニア州から全米に展開していく予定だ。既にベンチャーキャピタルのBrand FoundryやAugust Capital、NEAに加え複数のエンジェル投資家から合計410万ドル(約4億5000万円)の資金を調達し、今後の事業拡大に備えている。

ターゲット層はふだんからBlue ApronやPlatedなどの食品の宅配サービスを利用しているミレニアル世代だ。料金は週50ドルからのサブスクリプション形式で、1週間に6食から14食の宅配が受け取れる。Yumiの宅配は保冷剤も装備した専用コンテナで届けられ、人参のピューレやブルーベリーのプディングといった様々なメニューが用意されている。

「家族に健康な食品を届けるというミッションを、非常に合理的なやり方で実現しました」とRuslihは言う。今後は年長の子供向けのスナックも開発する予定だが、糖分は控えめにするという。料理のレシピや栄養価のチェックに役立つウェブサイトの公開も予定している。

「子供の健康が気になる親たちを全力で支えていきたい。消費者と直接つながることでYumiは新たなマーケットを創出し、人々の暮らしに役立つサービスを提供しようとしています」とサザーランドは語った。

※情報開示: Rusliはこの記事が公開される以前にフォーブスで勤務していた。

編集=上田裕資

 

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