第2位は、企業向けチャットツールを提供する米スラック(Slack)の共同創業者でCEOのスチュワート・バターフィールドだ。同社は多様なチームを採用する取り組みで高い評価を受けており、バターフィールドは多様性の推進を声高に支援し続けている。昨年、スラックがテッククランチのスタートアップ賞を受賞した際には、バターフィールドの依頼で式に出席した黒人女性4人(全員がエンジニア)が多様性に関する受賞スピーチを行った。
スラック社内の女性の割合は、従業員全体で44%、管理職で48%、指導職で28%だ。同社は過去1年間で従業員数が倍以上に増えたが、全体的な男女比は変化していない。
第4位には、企業向け事業・財務管理ソフトウエアを提供する、米イントゥイット(Intuit)のCEOを2008年より務めるブラッド・スミスがランクインした。偶然にも、コンパラブリーのナザーCEOは、2013年に自身の電子文書スタートアップ、ドックストック(DocStoc)がイントゥイットに買収された後、同社で2年間勤務している。
ナザーはイントゥイットの第一印象について「最上級のリーダー職に女性が就いていることにすぐ気付いた」と話した。同社は「コミュニケーションの中で、必ず平等を優先することを意識的な習慣にし、それを行動で示している」という。同社内の男女比はスラックからさほど離れておらず、女性の割合は7900人の従業員全体で39%、指導職では32%だ。
以下は、コンパラブリーがまとめた、女性が支持するテック企業CEOトップ10。9位にはリクルート傘下の求人情報サイト大手、米インディード(Indeed)でCEOを務める出木場久征が入っている。(数字は支持率)
1位 スペンサー・ラスコフ/ジロー(Zillow) 98%
2位 スチュワート・バターフィールド/スラック(Slack) 94%
3位 ブライアン・ハリガン/ハブスポット(HubSpot) 93%
4位 ブラッド・スミス/イントゥイット(Intuit) 91%
5位 マーク・ベニオフ/セールスフォース(Salesforce) 91%
6位 アダム・ミラー/コーナーストーン・オンデマンド(Cornerstone OnDemand) 87%
7位 ダニエル・ローゼンズワイグ/チェグ(Chegg) 85%
8位 ジェイ・フルチャー、デービッド・サックス*/ゼネフィッツ(Zenefits) 85%
9位 出木場久征/インディード(Indeed) 84%
10位 ティム・クック/アップル(Apple) 84%
*ジェイ・フルチャーは2017年2月ゼネフィッツ入社。2016年3月〜2017年5月の調査期間中に集められた評価の3分の2は、前CEOデービッド・サックスが代表を務めていたときのものだった。