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2017.06.17

お金に関する米ミレニアル世代の4つの「最悪の勘違い」

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3. 貯蓄も投資もしない

ミレニアル世代には、大学の学生ローンの返済に苦しむ人たちが多い。不完全雇用の状態にとどまり、生活費が足りないために実家暮らしの人たちもいる。こうした人たちが将来の計画を立てていないことは、悲しい現実だ。

米経済専門局CNBCは昨年、金融関連の情報を提供する「ゴー・バンキングレーツ(GOBankingRates)」の調査結果を伝えた。それによれば、「…ミレニアル世代の72%は普通預金口座に1000ドル(約11万円)も持っていない。さらに、31%は預金がゼロだ。1万ドル以上の預金があるという人はごくわずか(8%)だった」という。金融の天才ではなくても、この世代が収入以上の生活をしていることはすぐに分かる。

一方、JPモルガンがウェブサイト上で提供する大学の学費を見積もるための「カレッジ・カルキュレーター」によれば、例えば今生まれたばかりの子を4年制の私立大学に通わせるのに必要な学費は、約45万5585ドル(約5010万円)、公立大学なら20万2768ドル(約2230万円)に上ると見られる。

4. 手っ取り早く稼ごうとする

ソーシャルメディアに夢中なミレニアル世代の間では、注目株に関する情報を提供してくれる「専門家」のサイトも人気が高い。だが、実際のところデイトレーダーの大半は損失を出している。

デイトレードは、一見クールで簡単な稼ぎ方だ。しかし、金融情報を提供するインベストピア(Investopedia)にれば、成功するデイトレーダーの割合はわずか10%程度に過ぎない。

たとえわずかな金額しか使えなくても、ミレニアル世代は長期的な投資に目を向ける必要がある。投資を始めるのに十分な資金がないという言い訳は、もはやあり得ない。

編集=木内涼子

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