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Analyzing tech stocks through the prism of cultural change.

グーグルの自動運転車(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

グーグルが2015年10月に組織再編を完了、新設した持ち株会社アルファベットの傘下企業となったとき、投資家らはそれを歓迎した。アルファベットはその後、新たに迎えた最高財務責任者(CFO)の下で科学分野のプロジェクトを大幅に縮小すると同時に、自社の株主価値を引き上げる努力を進めてきた。

米金融大手モルガン・スタンレー出身のルース・ポラットCFOは着任後すぐに大なたを振るい、高額の投資に関する見直しを行った。この方針は短期間のうちに効果を上げ、株価は51%高の332ドル(約3万6500円)に上昇した。

そのアルファベットの株価は6月5日、初めて一時1000ドルを超えた。今後新たに完全子会社が創設されれば、さらなる上昇が期待できるとの見方もある。

モルガン・スタンレーのアナリストらは、自動運転車の開発事業を手掛けるアルファベット傘下のウェイモ(Waymo)の時価総額は、700億〜1400億ドル(7兆6000億~15兆3900億円)に達する可能性があると予想している。この見通しには、今年5月に発表された米配車サービス大手リフトとの提携が大きく影響している。同社がリフトと手を組んだことは、配車サービス最大手のウーバーにとっては大きな脅威だ。

また、同じアナリストらはウェイモが2022年までに黒字化し、利ざやは2030年までに成熟したレンタカー会社と同水準の8%に達すると予測している。

高まるウェイモへの期待

投資家らは今のところ、アルファベットを広告事業で利益を上げる企業と見ている。だが、実際には同社は、機械学習関連の事業を行う企業だ。そして、機会学習は自動運転車が抱える課題の解決に役立つものだ。

アルファベット(グーグル)は2009年に自動運転車の開発プロジェクトに着手。その後は「勝つために」、大きな賭けに出てきた。ブルームバーグの報道によれば、同社がエンジニアらに支払ってきた賃金は、競合他社と比べてずば抜けて高かった(ただし、それが原因で同社はエンジニアの独立・起業が相次ぐという結果に見舞われてきた)。

ウェイモが2016年にカリフォルニア州内の公道で行った走行試験での総走行距離は、63万5000マイル(約102万2000km)を超えている。テスラ、ゼネラルモーターズ、フォード、メルセデスを傘下に持つダイムラー、BMWなどは合わせて2万200マイルほどで、それを大幅に上回る距離となっている。

ボストン・コンサルティング・グループが2015年に公表したところによれば、自動運転車市場は2025年までに420億ドル規模にまで成長する見通し。そして、関連事業に携わる各社が同事業から受けると見込まれる最大の恩恵の影響は、現時点では各社の株価に反映されていない。

前出のアナリストらは、ウェイモは今後、アルファベットの企業価値を12%引き上げる可能性があると見込んでいる。ウェイモの事業は、まだ始まったばかりだ。

編集=木内涼子

 

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