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Photo by Spencer Platt / gettyimages

ストリーミングサービスのパンドラの苦戦は今に始まったことではない。ユーザー数が減り続け、赤字が膨らみ、十分な売上を確保できていない。

6月8日に報じられたところによると、パンドラは衛星ラジオ局Sirius XMによる買収提案に合意せず、翌9日に4億8000万ドル(約528億円)の出資を受け入れると発表した。これは単なる延命措置に過ぎず、Siriusによる買収は不可避だ。

Siriusは出資する代わりにパンドラ株の19%を手に入れ、取締役会会長を含む3人の取締役を送り込むことになる。今回の契約ではSiriusによる18か月以内のパンドラ株の買い増しや、パンドラの取締役会の承認なしに31.5%以上の株を取得することは禁止されているが、Siriusの影響力が増すことは明らかだ。

取締役会を事実上コントロールしており、パンドラが必要としている資金力を持っている。しかも、パンドラが保有する資産をこれまで以上に有効活用できるだろう。

パンドラはかつてストリーミング業界をけん引する存在だったが、スポティファイやアップルのような会員制オンデマンドストリーミングにユーザーを奪われた。

パンドラは最近になって月額10ドル(約1100円)でオンデマンドのサービスを開始したが、遅きに失した感がある。ユーザーは極めて画期的なサービスがない限り、使い慣れたストリーミングサービスを乗り換えようとは思わない。パンドラは7500万人の無料会員の一部に有料会員になってもらいたいのだが、その試みは成功しているとは言い難い。

Siriusもカスタマーベースを拡大したいと思っており、そのためにはパンドラの力を借りてオンラインでの存在感を強めるのが得策だ。Siriusの番組がパンドラでも聴けるようになるとの報道があり、パンドラの株価を6%押し上げた。だが、メリットを得られるのはSirius側であり、パンドラに番組を提供するだけでなく買収をまとめられていたらなお効果的だったと言える。

Siriusによるパンドラ買収はいずれ実現するだろう。そうなればパンドラはSiriusのオンラインサービスで提供されるチャンネルの1つになると考えられるが、有料会員になろうというユーザーも増えるかもしれない。

破産を免れようともがき苦しむ企業を見ているのは楽しいものではない。パンドラはいっそ買収を受け入れた方が良かったのではないだろうか。

編集=上田裕資

 

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