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Photo by Gary Miller / gettyimages

テイラー・スウィフトは音楽業界で成功する術を熟知している──。6月8日深夜、テイラー・スウィフトの楽曲がスポティファイを含むストリーミングサービスで解禁になった。

解禁した表向きの理由は、アルバム「1989」の販売枚数の1000万枚突破と楽曲ダウンロード数の1億回突破記念だ。しかし、その裏には彼女の最大のライバルのケイティ・ペリーの新アルバム「ウィットネス」が6月9日に発売されたことがある。

ペリーは以前、楽曲「スウィッシュ・スウィッシュ」にスウィフトへの批判を込めたと認めており、今回の動きはスウィフトからペリーへの報復だとも噂されている。

スウィフトは以前からストリーミングの全面解禁を予定しており、ペリーの新アルバムの発売日はマーケティングの観点からうってつけの日程だった。2年半以上も前にリリースされたスウィフトの「1989」はこの数か月はチャートでも目立たず、過去のアルバムになりつつある。

トップ200のチャート順位にはストリーミングの再生回数も影響するため、アップルでしかストリーミングできない「1989」は不利な状況に置かれていた。同じようにリリース後時間の経っているアルバムを持つケンドリック・ラマ―とドレイクは、物理的なアルバムセールスは「1989」よりも低いものの、ストリーミングでの再生回数の多さで、チャートの59位と71位に食い込んでいる。

スウィフトは2014年、スポティファイがアーティストに正当な使用料を支払っていないとして、自身の楽曲を提供するのをやめ「1989」も提供しないと決めた。

しかし、今となってはスウィフトのような大物アーティストにとっても、ストリーミングサービスは非常に重要だ。スウィフトは年内に新アルバムをリリースすると見られている。このタイミングでストリーミングを解禁することで過去作品も含めて大きな売上増が期待できる。

スウィフトのストリーミング解禁は、ライバルのペリーのアルバムの話題性を下げるだけでなく、音楽業界に大きなニュースをもたらした。6月12日時点でスウィフトの公式ツイッターアカウントはこの件に関して全く触れていない。スウィフトは一言のつぶやきを放つこともなく、全世界の話題をかっさらうことに成功したのだ。

編集=上田裕資

 

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