タイトルの「Dangal」はレスリングの意味。実在するインドの女性レスラー姉妹の半生を描いた物語で、インド映画界を代表する役者のアーミル・カーンが二人の父を演じている。
アーミル・カーンは2014年の「PK」でもヒットを飛ばし、興行収入は世界1億2000万ドルを記録していた。新作の「Dangal」は前作の記録を2倍以上も上回ることになる。カーンは2013年の主演作「Dhoom 3」(邦題: チェイス!)でも世界興行収入9100万ドルを記録。2009年の「3 Idiots」(邦題: きっと、うまくいく)も同6100万ドルを記録していた。
今回の「Dangal」は5月に中国で公開後、週末の3日間で興収1200万ドルを売り上げ、公開後6週間を経てもチャートのトップ5圏内にとどまっている。先週時点で「Dangal」の興収は2016年の「西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人」の記録を破り、中国での歴代の映画興行収入トップランキングで19位の作品となった。
中国では多くの学校で来週から夏休み時期を迎えるため、「Dangal」の人気はさらに高まることも考えられる。ただし、「Dangal」の中国での上映ライセンスは残り3週間少々で期限切れを迎えるため、その後、劇場での上映は打ち切られる。
中国では日本のアニメ映画「君の名は。」が昨年12月に公開され、大ヒットを記録。今年2月の上映終了時までに興行収入5億7662万4000元(約95億円)を記録。これまで中国における日本アニメの興行収入のトップだった「STAND BY ME ドラえもん」の興収記録を更新していた。