売上は1週間で累計3万7000ユニットにも及び、伝説の名盤と呼ばれる「サージェント・ペパーズ」の売上枚数記録をさらに伸ばした。しかし、週あたりの売上は50年前に発売された同アルバムの累計販売枚数と比べると、ほんのわずかな数字でしか無い。
英国のOfficial Charts Company (OCC)のデータによると、サージェント・ペパーズはイギリスの音楽業界でオリジナルアルバムとしては、史上最も売れたタイトルになっている。これまでの販売枚数は英国だけで500万ユニット以上に達している。英国の人口が米国の5分の1に満たないことを考えると、これは驚異的な数字だ。
しかし、「サージェント・ペパーズ」はオリジナルアルバムとしては史上最も売れた作品だが、ベスト版も含めた集計ではクイーンのベスト版やABBAのベスト版に次いで3位となっている。しかし、ヒット曲だけを収録したベスト版のほうが売れるのは当然のことだろう。
ビートルズも多数のベスト盤をリリースしているが、その音楽性の高さが最も評価された「サージェント・ペパーズ」のほうが、ベスト盤よりも売れていることは感嘆に値する。
「サージェント・ペパーズ」が全英首位に立ったのは49年ぶりのことで、今回で28週目の英国のアルバムチャート1位を記録した。