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Buys, holds, and hopes

amirraizat / Shutterstock.com

旅行予約サイトの米エクスペディアは同業のオービッツ(Orbitz)やトラベロシティ(Travelocity)などの買収を通じて、北米のオンライン旅行市場ではすでに足場を築いている。だが、今後のさらなる成長を実現するための鍵を握るのは、アジア太平洋地域をはじめとする新興市場だ。

同社もその点を理解しているのだろう。特にアジア市場での事業拡大を戦略として掲げ、すでに同市場での存在感を高めることを狙ったいくつかの計画を実行している。ただ、同市場での主要な競合企業となる米プライスライン(Priceline)が売上高の多くを国際市場で稼ぎ出しているのに対し、エクスペディアの事業は今のところ、北米地域内に集中している。

有望なアジア市場

世界のミレニアル世代は、50%以上がアジア地域に居住している。テクノロジーに精通した人が多い若い世代は、オンラインで旅行の予約をする人が多い。さらに、多くの旅行代理店が提供するパッケージツアーよりも、自分で旅行の計画を立てる人が多い。

こうした特徴に加え、アジア太平洋地域の多くの国が急速に経済を成長させていることから、旅行業界も大幅な成長が見込まれている。

プライスラインは利用者数で世界最大規模のオンライン宿泊施設予約プラットフォーム「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」を運営するほか、アジア太平洋地域の旅行を専門に扱う「アゴダ・ドットコム(Agoda.com)」を傘下に持つ。

一方、中国最大のオンライン旅行会社であり、時価総額では同業の中で世界2位の規模となるシートリップ(Ctrip)も、アジア市場でのさらなるシェア拡大に重点を置いている。同社はその戦略の下、インド国内の同業最大手、「メイク・マイ・トリップ(MakeMy Trip)」株の26%以上を取得している。

こうした状況の中、エクスペディアはシンガポール地域本部の人員を増強。テクノロジーへの投資も拡大しており、今年4月には同地に「イノベーション・ラボ」を立ち上げた。

テクノロジー向けの年間投資額は約10億ドル(約1100億円)に上り、エンジニアやデータサイエンティストとして採用している人員は、5000人を超える。

同社はまた、オンライン旅行にとどまらず、2015年に傘下に収めたホームアウェイ(HomeAway)を通じて、民泊仲介サイトのエアビーアンドビーをはじめとする宿泊施設予約サイトとも直接競合するサービスを提供している。

編集 = 木内涼子

 

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