元グーグル社員が予測する「テクノロジーと育児」の未来

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近い未来、テクノロジーは子育てをどう変えるのか? 質問サイトQuoraに寄せられた質問に、元グーグルのプロダクトマネジャーであるロブ・エナルズが回答した。

未来のテクノロジーが果たす役割を予測する方法の一つは、これまでテクノロジーが子育ての各局面をどのように変えてきたかを振り返り、その続きを想像してみることだ。

1. 赤ん坊の寝かしつけ

現在、揺れる椅子やベッド、ホワイトノイズ発生器、おくるみなど、赤ん坊の寝かしつけをサポートするベビー用品は様々なものが存在するが、これらは今後も進化を遂げるはずだ。いずれ赤ん坊を揺らす任務の大半は、機械に取って代わられるだろう。

2. 授乳

搾乳機、人工ミルク、授乳枕、哺乳瓶などは、テクノロジーによってさらに発展すると思われる。特に親にとって大変な夜間の授乳に関しては、赤ん坊が空腹になったタイミングを感知してミルクを与えるような機械ができるかもしれない。

3. おむつ替え

今のおむつは、昔のものに比べると非常に高性能である。漏れにくく、おしっこをするたびに替える必要もない。未来のおむつは、この漏れが完全になくなり、うんちも広がらず、よりスピーディーに簡単に清潔に交換できるものになることを期待する。また、おむつ交換時に赤ん坊が股を触れないようにする機能がついた交換台があると、より清潔だろう。

4. 玩具

昨今は親が操作しなくても、子どもに娯楽や良い刺激を与えてくれる玩具が増えている。子どもと遊ぶことはいつの世も親の喜びだが、高性能な玩具を使えば、親が常に全方位に気を配り、一瞬たりとも子供から目を離さない、といった状況でなくても安全性は保たれるはずだ。

5. 病気

現代医療は子供の病気を劇的に減らした。この傾向は今後も続くだろう。

6. 保育施設

保育施設の普及によって、より多くの親が働けるようになったが、高額な費用がかかる上に、病気には対応していいなかったり、保育士と子ども一人ひとりの直接的な触れ合いが、住み込みのベビシッターや専業主婦/夫と比べると少なかったりといった問題は残っている。医療技術の進化が病児保育の問題を解決し、より高機能な玩具や娯楽が保育士の負担を減らすことができれば、保育のコストは下がる。

7. 赤ん坊との意思疎通

センサー技術の進化により、親が赤ん坊の状態をより把握しやすくなるだろう。赤ん坊の具合が悪い時に、その原因を親に伝えてくれるマシンがあるといい。

上で挙げた以外にも、育児中の親がしなければならないことは多数ある。今回は主に乳幼児の子育てにフォーカスしたが、子どもが成長すれば、新たなチャレンジが出現する。子育てのあり方は時代とともに変化するものであり(女性の出産後の職場復帰が増えたように)、テクノロジーを駆使した子育ても、親と子の双方にとって良い影響があることが証明されるまでは、一部の人々から反対する意見が出ることも考えられる。

編集=海田恭子

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