フォーブスは6月6日、「世界で最も高価値のサッカーチーム」ランキングの上位20チームを発表した。今回トップとなったのは、5年ぶりに首位に返り咲いたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド。チーム価値は、およそ36億9000万ドル(約4040億円)に上った。
マンチェスター・ユナイテッドは、英国で1992年にプレミアリーグが新設されて以来、最多となる13回の優勝を飾っている。また、同じ期間に欧州サッカー連盟(UEFA)が主催するUEFAチャンピオンズリーグで4回決勝に進出。1999年と2008年には優勝している。
「レッド・デビル(赤い悪魔)」の愛称で親しまれるマンチェスター・ユナイテッドの「最も高価値のサッカーチーム」ランキングでの首位奪還は、同チームのブランドとしての強みと、マーケティングに関する鋭い洞察力の証といえる。2015~16年シーズンの売上高は、7億6500万ドル。広告・スポンサー収入は最多の4億500万ドル、営業収益は2億8800万ドルを記録した。
今回のランキングで上位に入った20チームの価値は、平均14億8000万ドルで、前回調査からの1年間で3%上昇した。マンチェスター・ユナイテッドに続く2位は、スペイン・リーガエスパニョーラのFCバルセロナ(チーム価値は36億4000万ドル、売上高は6億8800万ドル)、3位は同リーグのレアル・マドリード(同35億8000万ドル、6億8800万ドル)だった。
ランキングに示したチーム価値は、企業価値(資本と有利子負債の合計、2017年4月24日の為替レートで換算)を指す。売上高と営業利益は全て、2015〜16年シーズン中の平均為替レートに基づき米ドルに換算した。営業利益は、利払い前・税引き前・減価償却前利益で、選手の移籍に関連する費用は考慮していない。また、各チームの売上高は、大半について監査法人デロイトが発表する「デロイト・フットボール・マネー・リーグ2017」を参照した。