最近では、私自身もこれを実践している。提案を出すのがはるかに早くなり、うまくいかないと思われればすぐ調整できるようになった。自分が「考えを変えて」いることにはぼんやりと気付いてはいるが、周りにはそう受け止められていないようだ。周囲の人々は、私が他者の視点により敏感に反応するようになったと感じ、良い反応を見せている。
最後に、前世紀で最も偉大な知識人の一人である経済学者、ジョン・メイナード・ケインズの言葉を紹介する。彼は、大抵の人と比べて自分が正しいと考えるに足る根拠を持っていたが、考えを変えたことについて人からとがめられた際、次のように返答したと言われる。
「事実が変化すれば、私は考えを変える。あなたならどうしますか?」