エイミー・ノーマン(42)とステラ・マー(44)は2009年、カリフォルニア州のイベントで自社「リトル・パスポート」についてプレゼンテーションをした。「リトル・パスポート」は6〜10歳の子供を対象にした月額10.95ドルの購読制の地理教材。マーケティングや商品開発のために50万ドルほど必要だった—。
反応は薄かった。会場にいたベンチャー投資家の多くは男性だった。ある投資家は「子育て中の彼女たちには無理だ」と話したとされる。
しかし、同社は2016年には3000万ドル(約33億円)を売り上げた。今年は黒字化する見込みだ。
2人はオークションサイト「イーベイ」で同僚だったときに、子供向けの教育サービスを起業したいと思うようになった。アイデアを試すうちに、子供たちが郵便で手紙を受け取るのを喜ぶ姿を見て、地理や科学を学べる通信教育に決めたという。
ベンチャー投資家から出資が得られなかったこともあり、広告に頼らず、フェイスブックやブログなどを通じてアフィリエイト・マーケディングを始めたところ、ママさんグループの口伝てで話題になった。ただ、今後の出資調達を否定しているわけではない。なぜなら目標は、”次のディズニー”になることだから。