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2017.05.29 16:31

世界の有力「食品飲料・たばこメーカー」、JTが日本企業トップで10位

(Photo by Scott Olson/Getty Images)

(Photo by Scott Olson/Getty Images)

フォーブスが5月24日に発表した2017年版「世界の有力企業2000社ランキング(グローバル2000)」によると、食品飲料・たばこメーカー部門のトップ3は、ネスレとペプシ、コカ・コーラの各社だった。

【ランキング】世界の有力企業2000 上位100社

同部門の上位25社の売上高は、合計7412億ドル(約82兆5200億円)、利益は860億ドルに上っている。世界各国の公開会社2000社を対象としたランキングは、2017年4月7日までにフォーブスがデータを入手した各社の直近12か月間における業績と株価(同日終値)に基づき、決定したもの。各社の売上高と利益、資産、時価総額に基づいた総合スコアによって、ランク付けしている。

「砂糖との戦い」に直面

砂糖は世界で最も悪者扱いされているものの一つだ。だが、食品・飲料各社にとっては欠かすことのできない製品の主要な原料だ(たばこにも使用される)。

食品加工で1位のネスレは、「チョコレート」「スイーツ」の代名詞ともいえる企業だ。砂糖に対する懸念が世界的に高まる中、同社は昨年からココアに使用する砂糖を減らすなど、さまざまな対応を開始している。11月にはチョコレートの味を変えることなく砂糖の含有量を40%減らすこと可能にしたとする「画期的な」研究結果を発表した。

一方、同様に砂糖との戦いに苦慮する飲料のペプシとコカ・コーラも、売上高への影響を軽減するため、炭酸飲料を除いた製品の多角化を図るなどしている。両社ともに、新製品の開発に多大な時間と予算を充てる方針を明らかにしている。ただ、こうした状況の中でも両社は上位を維持しており、ペプシは食品飲料・たばこメーカーの部門での順位を前回から6つ上げた。

部門ランキング、日本企業は3社が上位入り

以下、同分野のリストの上位10社に入った企業名と国籍業種を紹介する(かっこ内は全2000社中の順位。数字は左から、売上高、利益、資産、時価総額)。

日本企業では、10位に日本たばこ産業(JT)、22位にキリンホールディングス、25位にアサヒビールの名前が挙がった。

1位: ネスレ/スイス/食品加工(34位、908億ドル、87億ドル、1298億ドル、2295億ドル)
2位: ペプシ/米国/飲料(84位、628億ドル、63億ドル、741億ドル、1594億ドル)
3位: コカ・コーラ/米国/飲料(86位、415億ドル、65億ドル、873億ドル、1829億ドル)
4位: クラフト・ハインツ・カンパニー/米国/食品加工(117位、265億ドル、36億ドル、1205億ドル、1104億ドル)
5位: アンハイザー・ブッシュ・インベブ/ベルギー/飲料(126位、456億ドル、12億ドル、2611億ドル、2131億ドル)
6位: ブリティッシュ・アメリカン・タバコ/英国/たばこ(172位、199億ドル、63億ドル、491億ドル、1238億ドル)
7位: アルトリアグループ/米国/アルトリアグループ/たばこ(177位、193億ドル、142億ドル、459億ドル、1388億ドル)
8位: フィリップモリス・インターナショナル/米国/たばこ(181位、267億ドル、69億ドル、369億ドル、1762億ドル)
9位: モンデリーズ・インターナショナル/米国/食品加工(213位、259億ドル、16億ドル、615億ドル、674億ドル)
10位: 日本たばこ産業(JT)/日本/たばこ(219位、197億ドル、39億ドル、407億ドル、664億ドル)
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編集=木内涼子

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