2. 責任の持つ力
カイルは「責任はあなたの最良の友だ」とつづっている。「自分の気の散りやすさのせいで、目標や望みの達成が阻まれていたことは明らかだった。時間もただ無駄にしていた。気が散ると気分も良くない。責任がどれほど強力な効果を持つかを理解するのにとても長い時間がかかったことを考えると、胸が痛むほどだ」
「実践してみるまで、責任の素晴らしさに全く気付かなかった。幸運にも素晴らしい上司に恵まれたことで、この教訓をしっかりと身に付けられた。上司と私は、自分が今日やるべきことについて毎日メールを交換することにした。最初はマイクロマネジメント(過干渉)のように感じていた」
「成果を見て全てが変わった。達成できることが格段に増えただけでなく、全体の質も上がった。締め切りに遅れることもなくなり、ミーティングで居眠りもしなくなった。例を挙げればきりがない」
「常に自分に責任を持たせてくれた上司のおかげで、集中力と制御力が向上し始めた。目標達成のために健全な責任の協力者を持つことは、もっと早い段階で学んでおけば良かったと思う教訓の一つだ。最初は嫌で仕方なかったが、感謝の気持ちを持つようになった。協力者は私の利益を心に留め、常に目標を意識させてくれたからだ」
この2つのポイントから、マネジメントは確かな教訓を学ぶことができると感じた。時間の確保に特に注意を払いつつ、親密に思いやりを持ち、従業員に責任を持たせること——。ADHDのある従業員の指導に奮闘するあらゆる人にとって、実用的で貴重な見識だ。