一方、同社はシカゴにあるホテルでは昨年から、ベッドの上で楽しむ朝食としてのデリバリー注文にも応じている。
シカゴのビジネス街にあるシカゴ・アスレチック・アソシエーション・ホテルでは、客室のベッドにいながらにして同店のメニューを楽しむことができる。毎日午前11時から午後10時45分まで、全メニューから好きなものを選んで注文することが可能だ。
同ホテルは、元々は1893年に男性専用の社交クラブ「シカゴ・アスレチック協会」が利用していた建物(女性会員の受け入れは1972年から、クラブは2007年まで営業)を改装してオープンしたもの。そして、この建物の1階に入居するのがシェイクシャックの「ミレニアムパーク店」だ。同店は世界各地のシェイクシャックの店舗の中で唯一、歴史的建築物に合うよう設計された店となっている。
このホテルが意外性のあることを手掛けるのは、シェイクシャックの入居が初めてではない。ホテル内には「秘密のバー」もある。座席数8の(禁酒法時代の)潜り酒場スタイルの小さなバー、「ミルクルーム」だ。
クールなこのホテルが、さらにクールなハンバーガーチェーンと連携し、宿泊客に超VIP待遇ともいえるゲストルームでの提供を始めたことは、完璧に道理にかなったことだ。ベッドの上でクリンクルカット・フライズと一緒にハンバーガーを食べられることほど、素晴らしい体験はない。店で行列に並ぶこともなく食べられるということは、あえて言うまでもないだろう。
米国内では人気第3位
市場調査会社のハリス世論調査が毎年発表しているブランドに関するトレンド調査、「エクイトレンド・ランキング」では今年、シェイクシャックはお気に入りのハンバーガーチェーンの第3位に入った。昨年の「インアンドアウト(in-N-Out Burger)」を2位に抑え、今回1位に輝いたのは、「ファイブ・ガイズ・アンド・フライズ(Five Guys Burgers and Fries)」だった。
シェイクシャックは今年、その他にどのような展開を見せるのだろうか。西海岸に先ごろオープンした4店舗に加え、秋にはロサンゼルス国際空港のターミナル3内に新店舗を開設する予定だ。
空港内の新店舗では、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(ターミナル4)店やグランド・セントラル駅店、マディソン・スクエア・パーク店と同様、朝食を提供するという。