ビジネス

2017.05.28 15:00

年商100億円のおしゃれ水筒「スウェル」を生んだ女性起業家


2012年、スターバックスがテキサス州オースティンとジョージア州アトランタの店舗で試験的にスウェルを扱い始め、3年後に全国での販売を開始した。2015年、スウェルの年商は前年比370%の4700万ドル(約52億円)に伸び、同社は女性経営者の支援団体Women President’s Organizationが毎年発表する「女性が経営する、アメリカで最も急成長した企業ランキング」の1位を獲得。2016年、カウスはスーパーマーケット大手のターゲットと組んで低価格ライン「S’ip by S’well」を立ち上げた。

スウェルは一貫して環境保護活動を支援しており、ユニセフによるマダガスカルの水と衛生事業に80万ドル(約8900万円)を寄付している。「私の目標は世界をより美しくすることです。人々に消費についてより深く考えてもらいたい」とカウスは語る。

現在、スウェルの商品ラインナップはますます充実し、サイズ展開の広がりとともに、TEDxカンファレンスやグーグルといった企業とのコラボレーションボトルも増えている。エコの観点から職場やイベント会場でペットボトルを禁止する企業が増えている現状は、カウスにとって大きな商機だ。

同時にカウスは商標権の重要性を感じており、今後は模倣品対策に乗り出すつもりだという。「競争のある産業の方が健全ですから、スウェルが水筒業界を揺り動かしたことには誇りを持っています。ただし、コピー品に対しては戦います。似ているのは見た目だけで、質は違います。私たちの商品はいくつものテストを重ねて作られているのです」

編集=海田恭子

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