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Photo by Kevin Mazur / gettyimages

アリアナ・グランデの欧州ツアーの中断が発表された。英マンチェスターの会場でのテロ発生を受け、5月25、26日に予定されていたロンドンのO2アリーナのほか、ベルギー、ポーランド、ドイツ、スイスで予定されていた7公演がキャンセルになった。

コンサート運営元のライブ・ネイションは声明で「アリアナ・グランデのツアーの6月5日のスイス公演までの日程をキャンセルすることを決定した」と述べた。

ポーラー・スタープロのデータによるとアリアナ・グランデの1公演あたりの平均売上は約63万ドルで、チケットの平均売上枚数は1万672枚となっている。アーティストらがコンサート売上から得るマージンは約30%が相場とされているが、若手シンガーやデビュー間もないアーティストの場合はこれを下回るケースもある。

チケットの売上に加え、会場で販売されるTシャツ等のグッズ売上もアーティストの収入源となる。筆者の試算ではグランデは1公演につき、5万3000ドル程度のグッズ収入を得ている。

グランデが仮に、残りの13公演全てをキャンセルしたとしたら、損失額は約900万ドル(約10億円)に膨らむことになる。現状で7公演が中止になっており、ここまでの損失額は480万ドルと算定される。グランデの2015年のハネムーンツアーの際のチケットの平均単価は約178ドルだった。

ライブ会場がテロの標的となった例としては、2015年11月に89名が亡くなった、イーグルス・オブ・デスメタルのパリ公演の事例が挙げられる。事件直後は、大規模な観客が押し寄せるコンサートやイベントはセキュリティ面での懸念が高まり、U2をはじめ多くのアーティストらが公演をキャンセルしていた。

イギリスの音楽業界団体のConcert Promoters Associationは、今回のテロ事件の影響が他のコンサートに及ぶことは無いとしつつも、会場のセキュリティチェックが厳格化されることに理解を求める声明を出した。

編集=上田裕資

 

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